耐震化リフォーム 構造確認を行いました。

2014年07月23日

今日は構造家の木村さんと一緒に、解体後の現場を確認してきました。
Exif_JPEG_PICTURE

先週末に現場を施工の海老沢さんと確認し、設計の方針などを打ち合わせしてきているので、
今日はその調整方法の確認や、構造の補強箇所や補強方法についての話が目的です。

解体後の軸組には目に見えて欠陥と思える施工は無く、当時はきちんと施工された印象を受ける建物なのですが、
全体に現在より細い柱で構成されていることや、経年の雨の侵入による腐朽箇所もあり、
柱の交換や補強を必要とする部分もやはりいくつかあります。

柱の交換については外すことはできないので、途中で切って繋ぐ形か沿わせる形で補強したり、
土台にアンカーが不足している場所にはアンカーを補強、柱と土台には引き抜き金物を追加しますが、
アンカーを打って通常用いるホールダウン金物をを入れるのではなく、基礎に負担を掛けない金物を使う、
など、新築とは違い、既に形があるため、使える金物を確認しながら進みました。

また、耐力壁についても、今回の工事で筋交い壁から構造用合板全面梁の壁に変更する為、
下地となる間柱や、壁合板w止めるために必要な土台を入れる場所、
壁を留めつけるために追加する間柱のサイズや施工方法など、
既にあるものを傷めずに強化するための方法についても、確認を行いました。

少し大きな修繕を行う所もあるので、一度まとめてお施主さんに確認していく必要がありますが、
安心して住まえる家となるよう、しっかり固めていく予定です。

これまでの設計監理過程はコチラから >>耐震化も備えたリフォーム

Exif_JPEG_PICTURE
足元を交換する柱。断面の欠損具合を調べ、交換の必要の有無を確認していきます。