地鎮祭を行いました。市川F

2012年10月30日

週末、旗竿地に建つ、中庭を囲む2世帯住宅の地鎮祭を行いました。

地鎮祭には、ご両親とご夫妻と二人のお子様と、ここに住まう方全員でご参列いただきました。

地鎮祭については以前の記事「地鎮祭を行いました。中野M」で書きましたが、
今回も、設計者である私たちまんぼうが鎌(カマ)を使って草を刈り、
お施主さんはお子さんも一緒に鍬(クワ)を使って耕し、
今回の工事をお願いしている村上工務店の村上さんが鋤(スキ)で土を盛りました。

旗竿地といっても大きな敷地なのですが、両隣を2階建てに囲まれる環境のため、
写真の地鎮祭を行ったあたりを中心に、中庭を囲う2世帯になる計画です。

見積もり段階で構造形式を変えたこともあり、少し時間がかかりましたが、
図書コーナーや防音地下室などの趣味の場所が揃っていて、楽しみな住宅です。

寒い時期の工事となりますが、引き続き、皆様よろしくお願いいたします。

ダイニングに集う家

2012年10月12日

先日提案させて頂いた、ご夫婦と二人のお子様と、将来ご両親との2世帯を想定した住宅です。

周りを住宅に囲まれた密集地にありながらも、心地よい環境を取り込み、
テレビばかりではなく、小さいお子様と一緒に過ごす時間を大切にしたい。
みんなが落ち着く場所や本を読む場所、そして自分たちの時間や場所も大事にしたい。
などいろいろな要望がありましたが、中心にあるのは「家族が帰ってきたくなる家」です、
とのお話から、家族がそれぞれの時間を過ごす場所をきちんと作ることと、
家族の集う場所となるダイニングを気持ちよく作る「ダイニングに集う家」をつくりました。

内部はスキップフロアになっていて、キッチンとダイニング、リビング、子供のロフト、
たたみの和室、図書コーナーなどを異なるレベルに作ることで、
限られた面積の中でも程よい距離を保つ場所を作ることを計画しました。
また、ゲストルームと将来のご両親の部屋となる和室は、一番距離感の設定が大事だと考えました。

具体的には、和室が普段使わない部屋になるのはもったいないのでリビング横がいいけど、
同居された時にはお互いの声や音が気になって、遅くに帰ってきたご主人がくつろげない、
などのそこで過ごす場合の距離感を考え、私達はプライベートな1階とパブリックな2階の中間、
ダイニングより半ステップ下がった1.5階レベルに和室を作ることを提案しています。

スキップフロアは複雑に思われがちですが、近くにありながらも目線の高さを変えることで、
コンパクトなスペースにいろんな性格の場所を混在させ、風の道も作りやすい利点がありますが、
どうしても上下の移動が多くなるので、日常動線をいかに整理するかがポイントになります。

残念ながら、今回の案は実現しませんでしたが、
家族がラクに生活できる距離や形について、今後もしっかり考えていきたいと思います。

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