犬と暮ら二世帯 中間検査がありました。

2016年01月8日

昨日は犬と暮らす二世帯住宅の現場で、中間検査がありました。
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中間検査というのは、まさに工事の途中に行う検査のことで、
一定規模以下の木造2階建て住宅の場合は対象外となっていることが多いのですが、
横浜市の場合は確認申請対象部分の棟単位での延べ面積が50㎡以上と規模基準が小さく、
床面積50㎡以上のこの住宅も該当するので、年末に申請を行い、検査を受けました。

検査のタイミングは全軸組緊結完了時で、外壁の下地などの施工は進んでいて良いのですが、
柱を固定するホールダウン金物や筋交い金物など、すべての金物が見える状態で行います。

今回は中間検査と同時に、施工会社から申請する住宅瑕疵担保履行法に基づく保険、
住宅瑕疵担保責任保険の検査も行われました。

検査は神奈川県の民間検査機関ですが、今回は住宅瑕疵担保責任保険の検査も同じ機関で行っており、
同じ検査員の方がそれぞれの立場でチェックをしていかれました。

中間検査では建物の境界からの距離や基礎の高さ、それぞれの場所の階高などいろんな箇所の寸法を測ったり、
金物の場所と強度を確認したり、細かくチェックしていかれましたが、
申請図書の通りにきちんと作っているので問題なく無事合格。

瑕疵担保の検査では、雨仕舞の納まりや基礎の通気の考え方や仕上げの種類など、
雑談も含めながらですがいろいろ説明を行い、こちらも無事に完了。

検査と並行して、この日はまんぼうからお願いしている構造事務所の方にも見てもらっていたのですが、
とにかく集中してすべてを再確認した一日となりました。

中間検査の後は監督さんとこの日から入っていた設備屋さんと、配管ルートや器具の確認、
今後の段取りや納まりなどについても打ち合わせをして帰りました。

上棟すると一気に細かな話が多くなってくるのですが、
現場のスピードに合わせてしっかり確認していこうと思います。

これまでの設計・工事過程はこちらから >> 犬と暮らす二世帯住宅

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設備は床下に隠れる配管工事から。明るくて気持ちの良い中庭に向かって洗面台が出来る予定です。

犬と暮らす二世帯 上棟式を行いました。

2015年12月17日

工事の進む犬と暮らす二世帯住宅の上棟を祝い、上棟式を行いました。
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月曜日から始まった建て方は火曜日も続き、荷揚げは重機を使いましたが組み上げは大工さんによる手作業で、
まだ締め固める前で、目視でわかるほど揺れるフレームの上を歩く姿はいつもハラハラしてしまうのですが、
安定したバランスで移動し、重いはずの梁材もするすると持ち上げられて、次々と組みあがっていきます。

今回、この現場を担当してくださる大工さんとお手伝いの方も含めて総勢6人で作業を進めていて、
それほど言葉は交わさずとも息の合った作業で出来ていく様子は、見ていても飽きないものですが、
作業の邪魔にならないよう、監督さんと確認したり打ち合わせをしているうちに、ほぼ全体が組みあがっていました。

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今は空き地になっている隣地から全景が見えるのですが、12帖ほどの中庭を中心に、
それぞれL字型のテラス(資材を置いているところです)と、2階部分とでぐるっと囲み、
1階、2階とも、お子さんとワンちゃんたちもぐるぐる走れるコースにもなる予定です。

この日は暗くなる前にお施主さんたちも到着され、一緒に現場に入って見てもらったのですが、
図面だけではなかなか実感できなかった部分を体感して喜んでいただくのは、私達もとても嬉しくなるものです。

今回はまだ足元が安定していないので2階はご案内していませんが、
見晴らしが良すぎるほどの環境に、開放しつつもプライバシーを守るためのバランスなどは、
この先もう少し見え方も確認していきながら、進めていく予定です。

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この後の上棟式では、お施主さんご家族と棟梁でお米と塩とお酒を用いて四隅をお清めしてまわり、
子現場に関わる皆さんと一緒に、上棟を祝して乾杯。

お施主さんご一家のご厚意で、現場の皆さんと一緒に歓談の場をご用意いただいたのですが、
お施主さんと現場で実際に作業している方々との顔を合わせての交流はそれほど機会が無いもので、
みなさん少し緊張しがちでしたが、棟梁の「心を込めて作っていきます。」との力強い言葉がとても印象的な、
お互いを知る良い機会になりました。

これから寒い中での作業となっていきますが、皆さま、引き続きよろしくお願い致します。

これまでの設計過程はコチラから >> 犬と暮らす二世帯住宅

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上棟式に先立ち、一番高いところに幣束(ヘイグシ)を設置。この後は天井裏に納める予定です。

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お清め後は皆で上棟を祝して乾杯。現場へのとても多くのお心遣い、ありがとうございます。

音楽を楽しむ家 擁壁から作っています。

2015年12月16日

音楽を楽しむ家の現場が始まっています。
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先月に地盤改良も無事終わり、擁壁工事がスタート。
傾斜地にあり、隣地との敷地にも高低差があるため、隣地側の擁壁と、敷地の周囲を固めるための擁壁を作っています。

擁壁と建物の構造は繋がないのですが、建物の載る敷地の土圧を受ける大事な部分となるので、
土の中に埋まる部分や立ち上がりの配筋も確認。
今回の敷地では隣地側の構造体が境界線ギリギリまで建っているのですが、
この部分は縁が切れるように、間にスタイロフォームを挟んでコンクリートを打設します。

年内の作業工程は現在調整中ですが、現在建て方へ向けてのプレカット図のやり取りも進み、
擁壁が終わったら基礎工事を行い、こちらも上屋へと移行していきます。

この見晴らしの良い環境で、現場が進んでいくのがとても楽しみになっています。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

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擁壁では配筋や敷地内の位置などをしっかりチェック。ここも大事な段階の一つです。

犬と暮らす二世帯 建て方が始まっています。

2015年12月15日

犬と暮らす二世帯の建て方が始まりました。
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工程の調整と手配関係で少し時間がかかっておりましたが、
週末から土台を敷き込み、昨日より建て方作業が始まっています。

前面道路の状況や建屋の規模から検討して、今回の建て方作業は2日に分けて、
昨日は大工さんの手作業で柱と梁を順に組んでいき、今日からは重機が入っての建て方。

解体後、更地の広い状態に見慣れていたので、柱が立ち始める姿だけでもワクワクしてきますが、
建て方の後にはお施主さんとの上棟式を行い、ここからは目に見えてどんどん進んでいく予定です。

横浜市の場合は全金物緊結時の中間検査が義務付けられているので、そちらの手続きも進めつつ、
しっかり監理をしていきたいと思います。

これまでの設計の過程はコチラから >>犬と暮らす二世帯住宅

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1階のリビングから中庭方向。南と西のボリュームは平屋なので、気持ちよく空が見える予定です。

音楽を楽しむ家 地鎮祭を行いました。

2015年11月17日

この週末は、音楽を楽しむ家の地鎮祭がありました。
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天気予報では週末だけがお天気が崩れる予報でしたが、地鎮祭の始まる11時頃には雨もほぼ上がり、
ご夫妻とお子さん皆さん揃っての、地鎮祭を行いました。

この敷地は傾斜地の途中の擁壁の上にあり、お隣が公園という立地条件もあり、日当たりも見晴らしも抜群。
その環境を最大限に楽しむべく、生活の主体を2階に持ち上げているため、1階の地縄の型はコンパクトですが、
開放感のあるオウチ型の2階ボリュームが載る、ちょっと不思議なバランスの住まいになる予定です。

今回の地鎮祭では、建物の形として地縄を張ったほぼ中央に祭壇を組み、
四方祓いの後、鎌(カマ)を使って草を刈り、鋤(スキ)で土を盛り(今回鍬が無い形式でした)、
関係者全員が玉串を捧げ、最後に皆でお神酒をいただき、無事に終了しました。

地鎮祭は何度も経験していても慣れることが無く、気持ちが改めて引き締まる場でもあり、
この時に感じる気持ちを忘れずしっかり進めていこうと思います。

ここのところ、具体的な項目というより全般に工事費が上がっていることをひしひしと感じていて、
今回も実施設計後の見積もり調整でかなりの時間をいただくこととなってしまいましたが、
お施主さんにも施工会社にもご協力いただき、家族で音楽を楽しみたい、というコンセプトを実現する家を作ります。

関係者の皆様、改めましてよろしくお願い致します。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

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道路より高いレベルにあるため、とても見晴らしの良い気持ちのいい敷地です。※解体時の写真です。

犬と暮らす二世帯 地鎮祭を行いました。

2015年10月7日

週末、犬と暮らす二世帯の地鎮祭がありました。
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9月に入って申請の許可も下り、同時に進めていた解体も無事に終わり、
気持ちの良い秋晴れの中、お母さまと娘さん世帯の2世帯揃って、地鎮祭を行いました。

更地になった敷地はお隣が空き地なこともあり、とても広く、日当たりも抜群で、
ほぼ真南向きの敷地で、10時過ぎに着いた時にはほぼどこにも影が無く、改めて見ても羨ましいほどの立地です。

その中の、建物の形として地縄を張ったほぼ中央に祭壇を組み、
地鎮祭では、四方祓いの後、設計者である私たちまんぼうが鎌(カマ)を使って草を刈り、
お施主さんが鍬(クワ)を使って耕し、今回の工事を行うアイディーエムの新田さんが鋤(スキ)で土を盛り、
関係者全員が玉串を捧げ、最後に皆でお神酒をいただき、無事に終了。

地鎮祭は何度も経験していても慣れることが無く、神主さんのお声で改めて気持ちが引きしまる時なのですが、
この時に感じる気持ちを忘れずしっかり進めていこうと思いますので、関係者の皆様、よろしくお願い致します。

これまでの設計の過程についてはコチラから >>犬と暮らす二世帯住宅

地鎮祭についてはコチラから >>地鎮祭を行いました。中野M

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<井戸のお祓いメモ>
今回解体をしてみたら、建物の中からご家族も忘れていた古井戸があることがわかったのですが、
撤去処理を済ませ、四方祓いの時に一緒に清めを行い、一緒にお祓いをしていただきました。

※井戸の処理は地中にあった桝もすべて撤去したのですが、中には神様が住んでいて、
いきなり埋めると神様が息が出来なくなってしまう、との考えから、息抜き用のパイプを挿しておき、
工事で息抜きの場所を移動するか、埋める、とするのだそうです。

音楽を楽しむ家 図渡しを行いました。

2015年09月2日

先週は音楽を楽しむ家の図渡しを行いました。
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構造部分での調整に少し時間がかかっていましたが、コツコツと進めていた実施設計の図面がまとまり、
今回は3社に図面を渡し、本見積もりを依頼しました。

家族で音楽を楽しみたい、というコンセプトは変わらず、将来的な音響設備のための対応計画や、
効率の良い家事動線、家族の距離などの内部の作り込みと、建物の形状や高さなどの調整に時間をいただき、
当初のスケジュールよりも少し後ろにずらさせてもらっての図渡しとなりました。

意匠図、構造図、電気設備図、機械設備図など、今回の図面はA3サイズで合計80枚ほど。

その後も、少し追加の詳細図などをまとめていましたが、無事に残りの資料や図面も渡し、
今月の中旬には見積もりが出てくる予定で、いくつかの質疑に回答したり、
確認申請の準備や、地盤調査など、この間にできることから進めています。

この見積もりが出てくるまでの間はちょっとドキドキするのですが、少しだけ肩の力を抜ける時間でもあるので、
今のうちにできる見直をしたり、いろんな資料を引っ張り出して雑多になっている事務所内を片付けたりしておこうと思います。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

音楽を楽しむ家 既存家屋を解体しました。

2015年03月17日

音楽を楽しむ家の、既存家屋の解体が完了しました。
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現在設計中の音楽を楽しむ家では、現在基本設計としていろんな案を作っている段階ですが、
並行して敷地に残っていた古屋の解体が完了し、敷地の全景が見えるようになりました。

擁壁の上から公園に向かって開け敷地なので、敷地検討時からの想像通り、日当たりはバツグン。
敷地全体に陽があたる様子は、とても気持ちがいいものです。

日差しを取り込むリビングや楽しむ庭やデッキテラスなど、
検討中のプランと重ねながら、気持ちの良い場所を作っていきたいと思います。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

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高低差を生かして、この辺りは削り取ってガレージやアプローチなどができていく予定です。

音楽を楽しむ家 初回プランをつくりました。

2015年02月17日

音楽を楽しむ家の打ち合わせがあり、初回のプランを提案をさせていただきました。
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初回提案では、例えばリビングの場所が異なる案などいくつか提示させていただくこともあるのですが、
今回はリビングの位置、音楽室の場所、家全体への繋げ方など、まんぼうの中でも意見がまとまり、
それぞれのアイデアや気になること、場所の作り方などを整理し、1つの形としてつくりました。

家の中心に音楽室があり、そこからいろんな場所に繋がり、それぞれの場所も住まいながら作りこむ、
ざっくりとした大きな空間をつくり、そこにラフな素材を持ち込む、
そんなイメージとバランスをIさんご夫妻にもとても気に入っていただき、ほっと一安心。

まだまだスタートしたばかりで今回の形が確定ではありませんが、
場所や家族の繋がり具合、庭との関係など、私自身が住みたい形と重なる部分もあり、
いつものことながら、自分の感覚に置き換えてみたりしながら、いろいろな暮らし方のイメージを膨らませています。

つかまり立ちし始めたばかりのお子さんの成長も見守り、家族で楽しむ、
そんな住まいになればと思っています。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

音楽を楽しむ家 始まります。

2015年01月26日

音楽を楽しむ家がスタートすることになりました。
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中野Mをきっかけにご相談いただき、協力させていただいていた土地探しも無事決まり、
設計もスタートさせていただくことになりました。

昨日はまずは家に対するご要望や住まい方のイメージなどをお伺いさせていただいたのですが、
ご夫妻のふんわりした空気感がとても素敵で、ドラムとピアノを楽しみ、音楽のある生活、
というなんとも素敵なイメージに、いつもながら既に私たちがワクワクしてきています。

もちろん、環境であったり場所の作り方であったり、住まいとしての様々なお話もいただいてますが、
ご家族が気負うことなくそのままの姿でゆったりと暮らせる、そんな家作りのイメージを膨らませています。

そして打ち合わせの後は住まいへのイメージを踏まえてもう一度、現地の確認に行ってきました。

昔ながらの商店街を抜けた先の、横浜らしい坂の途中にある敷地の隣には公園があり、
敷地は擁壁の上にあるため、1階レベルでも視界の抜けや見晴らしもよく、
土地探しで気に入られたこの立地を生かす形を考えていきたいと思いました。

これからいろいろな住まい方や形を考えていきますが、この最初の印象を大切に、進めていこうと思います。

Iさん、気持ちのいい家を作りますので、改めましてよろしくお願い致します。

きっかけとなった中野Mはコチラから >>中野M:素材を引き継ぎ、緑に囲まれるお気に入りのカフェ

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公園で遊ぶ子供たちの声がなんとなく聞こえる、少し懐かしいような心地よさがある場所です。

水道管の確認を行いました。横浜S

2012年10月16日

現在工事に入っている猫と子供と暮らす家の水道管の確認をしました。

今回は新築工事なので宅地内の水道管はすべて新しく敷設するのですが、
前面道路から引き込まれた敷地内の給水管が鉛管であることが判明し、市役所へ確認に行ってきました。

※鉛製給水管は柔らかく加工や修理をしやすいことから、昭和20年代まで広く使われていましたが、
鉛製給水管は漏水が多く、健康に影響があることから、横浜市では昭和53年度から鉛管の使用を
全面的に廃止されています。

横浜市では鉛製給水管の解消に取り組んでおり、すでに道路から敷地の入り口までは交換済みで、
敷地内にのみ残っている状況だったため、この部分は今回の工事で交換をすることになります。

現場では掘り返してみてわかることもありますが、一つずつ解決していくことが、
長く暮らすための家を作ることに繋がると考えています。

※宅地内の鉛製給水管を取り替える工事費を助成してくれる制度もあるので、
気になる方はチェックしてみてください。
宅地内鉛管改良助成制度

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