テラスを最大限に楽しむ家 確認申請を提出しました。

2016年04月15日

テラスを最大限に楽しむ家の、確認申請を提出しました。
160415_01

構造との調整に少し時間がかかっていましたが、先週、無事に施工会社に図渡しを行い、
見積もりが出てくるまでのこの間に、確認申請の提出をしました。

今回の建物は木造三階建てで、軒高が9mを超えてルート2に分類される構造計算を行っているため、
これまでであれば適合性判定という、申請検査機関とは異なる第三者期間の構造審査が必要だったのですが、
最近の法改正で、ルート2までは同じ検査機関で構造審査も行うことが可能となり(※)、
審査期間がこれまでよりも少し短縮できる予定になっています。

※一緒に審査できる検査は限られているので、事前の確認が必要です。
※ルート2審査手数料が通常の申請手数料とは別に必要です。

とはいえ、やはり資料は膨大。

今回の提出には、
・委任状
・受付表(概要を記します※検査機関によってはフォーマットがあり)
・調査票(用途地域、容積率などの条件を一覧表に記載します)
・一級建築士、事務所登録の控え(構造設計者、一級構造設計士分も含む)
・準耐火リスト(壁、床、天井の仕様の一覧)
・設備標準図(設備の標準仕様を記載)
・確認申請書
・確認申請図書(仕上げ表、配置図、平面・立面・断面…)
・使用建築材料・換気計画表
・使用換気扇資料
・構造計算書
・構造図一式
・擁壁検討書、図面
・建築計画概要書
・工事届    …を各2部ずつ用意。

毎回、印刷してみたら直す箇所を見つけて修正して再度印刷、、というようなこともあり、
申請のたびにたくさんのミスコピーを出してしまうのですが(苦笑)、今回は気持ち少なめで。

審査機関によって受付表や調査票の指定がある場合もありますが、
書類や添付の図面にたくさん印鑑を押して一式ファイルにとじ込んで、表紙と背表紙を付けて提出。

先日、建築の担当の方と構造担当の方のところに事前相談をしていたこともあり、
提出はわりとスムーズに、無事に受け取ってもらって、まずは一安心。

見積もりは来週半ば、審査の質疑は来週末あたりに出てくる予定なので、
この週末は少し気持ちを休めつつ、また来週から整理をして、チェックしていこうと思います。

テラスを最大限楽しむ家のこれまでの過程はコチラから >>テラスを最大限に楽しむ家

Exif_JPEG_PICTURE
見積もりがまとまったら、地鎮祭へと進んでいく予定です。

音楽を楽しむ家 基礎の配筋検査を行いました。

2016年01月13日

昨日と今日は、音楽を楽しむ家の現場に行ってきました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

擁壁工事も順調に進み、工事は本体部分の基礎工事に入っています。

年末に基礎の墨出し確認(位置確認)を行い、昨日は構造事務所の担当者とともに、配筋検査。
検査では、配筋は綺麗で検査としても特に問題無しでしたが、一部排水管の逃げ位置を修正し、
今日はその修正の確認と、アンカー位置の確認をしてきました。

この先は型枠を固めて基礎を打設し、上棟へと進んでいく予定です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

今回の計画地は、横浜に多くみられる急勾配の傾斜地を雛段状に造成した宅地で、
周囲の道路と宅地との高低差が大きく、既存の駐車スペースも無い敷地であったため、
擁壁工事を如何に少なく、かつ建物にアクセスしやすく(出来れば雨にぬれずに)駐車場を計画するかが、
課題の一つでした。

そこで敷地の北東部分(前面道路と敷地との高低差が最も小さい)部分からアプローチをとり、
斜路状の駐車スペースを設ける計画とすることで、単純に敷地の掘削量を減らし、結果として擁壁を少なくしています。

高低差が大きい部分は、当初は大矢石+コンクートブロックの擁壁で囲われていて、高低差は2.8Mほど。
大矢石の擁壁部分は状態が良かったので再利用も可能でしたが、
その上に乗った既存のコンクリートブロック部分は、行政に相談したところ擁壁としての使用は認められず。

であれば、大胆に掘削工事を行い、コンクリートブロック分の敷地を下げてしまえば良さそうですが、
そこは傾斜地ですので隣地との間や道路との間に新たな高低差が出来てしまい、擁壁が逆に増えてしまったりします。
それに何より、ひな壇敷地、且つ角地の眺望と抜けの良さを気に入って購入された土地ですので、
敷地を下げることはしたくない。

そこで、大矢石の擁壁は再利用して、その上部から45度以下の角度で法面を作り、
新設の擁壁を極力少なくするという計画としています。

敷地の南と東の2面に法面を作るので、建物を建てられるスペースが小さくなりますが、
今回の計画ではコンパクトに設置する1階に、開放的な大空間である2階を乗せる形とすることで、
敷地に負担のかかるような無理をしない配置を実現する計画となっています。

そして大きく張り出した2階ボリュームが駐車スペースの庇にもなり、
車から雨に濡れずに玄関へアクセスすることを可能にする予定です。

まだまだ基礎部分のみなので全体のボリューム感は見えていませんが、
この先の建て方へと進み、フレームが見えてくることが楽しみとなっています。

これまでの設計・監理の過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
道路からの高低差の高いあたりの基礎も確認。アンカーもしっかり入っています。

音楽を楽しむ家 擁壁から作っています。

2015年12月16日

音楽を楽しむ家の現場が始まっています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先月に地盤改良も無事終わり、擁壁工事がスタート。
傾斜地にあり、隣地との敷地にも高低差があるため、隣地側の擁壁と、敷地の周囲を固めるための擁壁を作っています。

擁壁と建物の構造は繋がないのですが、建物の載る敷地の土圧を受ける大事な部分となるので、
土の中に埋まる部分や立ち上がりの配筋も確認。
今回の敷地では隣地側の構造体が境界線ギリギリまで建っているのですが、
この部分は縁が切れるように、間にスタイロフォームを挟んでコンクリートを打設します。

年内の作業工程は現在調整中ですが、現在建て方へ向けてのプレカット図のやり取りも進み、
擁壁が終わったら基礎工事を行い、こちらも上屋へと移行していきます。

この見晴らしの良い環境で、現場が進んでいくのがとても楽しみになっています。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
擁壁では配筋や敷地内の位置などをしっかりチェック。ここも大事な段階の一つです。

音楽を楽しむ家 地鎮祭を行いました。

2015年11月17日

この週末は、音楽を楽しむ家の地鎮祭がありました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

天気予報では週末だけがお天気が崩れる予報でしたが、地鎮祭の始まる11時頃には雨もほぼ上がり、
ご夫妻とお子さん皆さん揃っての、地鎮祭を行いました。

この敷地は傾斜地の途中の擁壁の上にあり、お隣が公園という立地条件もあり、日当たりも見晴らしも抜群。
その環境を最大限に楽しむべく、生活の主体を2階に持ち上げているため、1階の地縄の型はコンパクトですが、
開放感のあるオウチ型の2階ボリュームが載る、ちょっと不思議なバランスの住まいになる予定です。

今回の地鎮祭では、建物の形として地縄を張ったほぼ中央に祭壇を組み、
四方祓いの後、鎌(カマ)を使って草を刈り、鋤(スキ)で土を盛り(今回鍬が無い形式でした)、
関係者全員が玉串を捧げ、最後に皆でお神酒をいただき、無事に終了しました。

地鎮祭は何度も経験していても慣れることが無く、気持ちが改めて引き締まる場でもあり、
この時に感じる気持ちを忘れずしっかり進めていこうと思います。

ここのところ、具体的な項目というより全般に工事費が上がっていることをひしひしと感じていて、
今回も実施設計後の見積もり調整でかなりの時間をいただくこととなってしまいましたが、
お施主さんにも施工会社にもご協力いただき、家族で音楽を楽しみたい、というコンセプトを実現する家を作ります。

関係者の皆様、改めましてよろしくお願い致します。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

Exif_JPEG_PICTURE
道路より高いレベルにあるため、とても見晴らしの良い気持ちのいい敷地です。※解体時の写真です。

音楽を楽しむ家 図渡しを行いました。

2015年09月2日

先週は音楽を楽しむ家の図渡しを行いました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

構造部分での調整に少し時間がかかっていましたが、コツコツと進めていた実施設計の図面がまとまり、
今回は3社に図面を渡し、本見積もりを依頼しました。

家族で音楽を楽しみたい、というコンセプトは変わらず、将来的な音響設備のための対応計画や、
効率の良い家事動線、家族の距離などの内部の作り込みと、建物の形状や高さなどの調整に時間をいただき、
当初のスケジュールよりも少し後ろにずらさせてもらっての図渡しとなりました。

意匠図、構造図、電気設備図、機械設備図など、今回の図面はA3サイズで合計80枚ほど。

その後も、少し追加の詳細図などをまとめていましたが、無事に残りの資料や図面も渡し、
今月の中旬には見積もりが出てくる予定で、いくつかの質疑に回答したり、
確認申請の準備や、地盤調査など、この間にできることから進めています。

この見積もりが出てくるまでの間はちょっとドキドキするのですが、少しだけ肩の力を抜ける時間でもあるので、
今のうちにできる見直をしたり、いろんな資料を引っ張り出して雑多になっている事務所内を片付けたりしておこうと思います。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

音楽を楽しむ家 既存家屋を解体しました。

2015年03月17日

音楽を楽しむ家の、既存家屋の解体が完了しました。
Exif_JPEG_PICTURE

現在設計中の音楽を楽しむ家では、現在基本設計としていろんな案を作っている段階ですが、
並行して敷地に残っていた古屋の解体が完了し、敷地の全景が見えるようになりました。

擁壁の上から公園に向かって開け敷地なので、敷地検討時からの想像通り、日当たりはバツグン。
敷地全体に陽があたる様子は、とても気持ちがいいものです。

日差しを取り込むリビングや楽しむ庭やデッキテラスなど、
検討中のプランと重ねながら、気持ちの良い場所を作っていきたいと思います。

これまでの過程はコチラから >>音楽を楽しむ家

Exif_JPEG_PICTURE
高低差を生かして、この辺りは削り取ってガレージやアプローチなどができていく予定です。

音楽を楽しむ家 始まります。

2015年01月26日

音楽を楽しむ家がスタートすることになりました。
Exif_JPEG_PICTURE

中野Mをきっかけにご相談いただき、協力させていただいていた土地探しも無事決まり、
設計もスタートさせていただくことになりました。

昨日はまずは家に対するご要望や住まい方のイメージなどをお伺いさせていただいたのですが、
ご夫妻のふんわりした空気感がとても素敵で、ドラムとピアノを楽しみ、音楽のある生活、
というなんとも素敵なイメージに、いつもながら既に私たちがワクワクしてきています。

もちろん、環境であったり場所の作り方であったり、住まいとしての様々なお話もいただいてますが、
ご家族が気負うことなくそのままの姿でゆったりと暮らせる、そんな家作りのイメージを膨らませています。

そして打ち合わせの後は住まいへのイメージを踏まえてもう一度、現地の確認に行ってきました。

昔ながらの商店街を抜けた先の、横浜らしい坂の途中にある敷地の隣には公園があり、
敷地は擁壁の上にあるため、1階レベルでも視界の抜けや見晴らしもよく、
土地探しで気に入られたこの立地を生かす形を考えていきたいと思いました。

これからいろいろな住まい方や形を考えていきますが、この最初の印象を大切に、進めていこうと思います。

Iさん、気持ちのいい家を作りますので、改めましてよろしくお願い致します。

きっかけとなった中野Mはコチラから >>中野M:素材を引き継ぎ、緑に囲まれるお気に入りのカフェ

Exif_JPEG_PICTURE
公園で遊ぶ子供たちの声がなんとなく聞こえる、少し懐かしいような心地よさがある場所です。

擁壁のある敷地の現調に行ってきました。

2014年11月27日

昨日は検討中の土地へ、現調に行ってきました。
Exif_JPEG_PICTURE

土地探しからのご相談で、土地については付き合いのある不動産屋さんにお願いをしているのですが、
いくつか見に行かれた中で気になる土地があるとのお話を伺い、私たちも状況を確認するため、行ってきました。

横浜に多い傾斜地にある敷地で、隣地との間にも高低差があり、
確かに擁壁の上にある敷地の上からは視界が抜け、あいにくの雨でも気持ち良さがわかる場所。

気になるのは擁壁の上に建てることになるので、擁壁の古さと強度ですが、
擁壁の作り替えにはまとまった費用が掛かるので、その費用をかけてこの土地を選ぶメリットがあるか、
もしくは擁壁を維持しながら建てる方法を考えるかなど、いろんな面から検討する必要があります。

擁壁から30度の線より下まで基礎の下端(改良を行う場合は杭の下端)を伸ばすことで、そのままとする方法もありますが、
その前提としての擁壁の安全性確認は、擁壁の申請資料があれば、それを元に確認を進め、
無い場合は、現況の資料を作って役所に申請をして判断してもらいます。

ただ、資料を作って申請するのは、土地を取得してからの事前相談となるので、
土地探しの時点では、様々な可能性と費用面といった条件を整理して判断する必要があり、
その煩わしさからこの土地は諦める、という判断をされる場合もあります。

土地を決めるまでにはいろんなことがありますが、まずは環境が気に入ることが大事だと思っているので、
情報と条件の整理を進めています。

Exif_JPEG_PICTURE
隣地のレベルの方が高いため、擁壁をやり替える場合には土留めなどもしっかり行う必要がありそうです。

擁壁と立ち上がりの確認をしました。横浜S

2012年10月31日

先日、猫と子供と暮らす家の隣地側の擁壁と、基礎の立ち上がりの確認をしました。

この家では前面道路が傾斜していて、隣地との間に段差があるのですが、
境界に沿って駐車場のための切込みを作るため、隣地の塀に沿って擁壁を施工しています。

写真では擁壁の基礎を埋め込むために深く掘っていますが、実際にはこの擁壁はほとんど見えず、
後から施工する土間コンクリートは、写真の蛍光色の水糸のラインになる予定です。

それと基礎の立ち上がりの配筋を確認。

耐圧盤の打設前に確認済みなので、立ち上がりでずれることはあまりないのですが、
基礎の立ち上がりのかぶり4センチをしっかりと確認しました。

建て方は11月中頃になる予定です。

地縄の確認を行いました。横浜S

2012年09月26日

昨日は横浜S邸の、地縄の確認を行いました。

「地縄」では、家の建ち上がる形に縄を張り、現場の監督さんと設計者で、
基準となる通り芯の位置や建物の大きさ、地盤レベルなどを確認します。

作業としてはとても簡単そうに見えると思いますが、
これまで図面上に書いていた建物の位置を実寸で地面に写す工程で、
この後の工事のすべての基準となるので、責任は重大です。

実際には、通り芯の位置に水糸といわれる蛍光色の糸を張り、
基準となる場所で、敷地境界からの距離位置と基準高さを確認します。
今回、建物は擁壁の上に建ちますが、敷地境界を示す石は擁壁の下にあるので、
下げ降りという道具を使って確認しました。

それから建物の外形を確認。
地縄を張ると小さく見えるとよく言われますが、
この家はのびやかな敷地に、ゆったりと建つ予定です。