品川K[2004]


家具だけですべてを作る大胆な割り切りリフォーム
都心の便利な立地で新生活をスタートする夫婦2人のための住居として、マンションの1住戸をスケルトンリフォームしました。

「壁で仕切るのではなく、どこにいてもお互いの気配がわかる生活をしたい」との要望から、天井まで届く壁は作らず、住戸の中央から少しずらした位置に変形T型の収納セットを置くことで全体を緩く仕切り、どこにいても気配の感じられる空間を実現しています。

家具として作った収納セットは、使う面により異なる用途の収納となっていて、リビング側にはご主人の勉強のための机も収納されています。高さはご夫妻の身長から目線は合わず気配のわかる高さを実物大の模型で確認し、足元は浮かした内部に照明を埋め込み、存在感がありすぎないようにコントロールしています。

素材選びや壁の施主施工などさまざまなメリハリをつけることで、シンプルなリフォームを決めた予算の中で実現した住まいとなりました。

■建築データ
所在地   東京都品川区
家族構成  夫婦

構造    RCマンション 地上13階の5階
延床面積  55.00㎡(坪)