リフォームいろいろ

2010年07月22日

早いもので、前回の更新より1ヶ月以上が過ぎてしまいました。
現場に入っていた「千葉K」(リフォーム)は無事完成し、引渡しも完了しています。
Kさんが落ち着かれたら撮影して紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
そしてもうひとつのマンションリフォーム「港S」は、今月頭からの解体となりましたが、
現在、解体を終え、床下に隠れる設備関係を先に配管し、床下地を貼っているところです。
リフォームの場合、既存図面があっても、はがしてみると寸法や形状が異なることが
時々あるのですが、ここの現場はほぼ想定どおりで、躯体状況もよく、まずは一安心です。
この解体直後の、素材むき出しや木毛板の力強くラフな表情も魅力的なのですが、
今回の壁は断熱材としての木毛板が打ち込んであり、手の届くところに木毛板そのまま
使用することは引っかかりや欠けの心配があるため、この上にモルタルを塗り、
同じく断熱材としての木毛板がある天井には、断熱補強のため、さらに木毛板を追加し、
塗装仕上げとする予定です。
そのため、ここまでのラフな表情は表しとなる梁以外は消えてしまいますが、いわゆる
仕上げ材ではなく、モルタルと木毛板という素材の見える空間として作り上げることで、
Sさんのイメージする、アトリエのようなラフな空間を実現していく予定です。
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奥に家具で仕切るアルコーブ予定 / 壁も木毛板 / 水廻りは設備を考慮し既存場所で。
梁のGLボンド跡は削ります / 木毛板(木毛セメント板) / 床下には先行配管済み
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それから、戸建住宅の改装(リフォーム)を計画している「沼津M」について、3連休を利用して、
初回案のプレゼンに行ってきました。
とても静かな場所にあるこの家は、夫婦と、やんちゃ盛りの子供達が成長期を過ごす家に
なりますが、慌しい日常を過ごすための機能性を追い求める住宅ではなく、別荘で過ごす
ようなゆったりした時間を日常的に楽しむための住宅、別荘ライフを楽しむことをテーマに
設計しています。
今回、仕上げや予算の掛け方にもメリハリをつける2タイプの提案を行い、日常的に外風呂
として開放も出来る大きなお風呂や、薪ストーブなどのこだわりの要素を重視し、生活部分
は必要な区切りだけで変化させていく、という方針で進めることになりました。
今回のこのプレゼンは、連休中ということもあり、富士山の見えるキャンプ場で外ごはんや
焚き火を楽しみながら行うという初の試みだったのですが、外でゆるゆると過ごす時間の
楽しさや、何もなくても子供達が存分に楽しむ姿など、限られた時間の中でも得られるもの
の多くを共有することが出来、楽しい時間となりました。
この心地よい感覚を、気負うことなく、うまく住まいに取り込みたいと思っています。
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模型は入れ替え式で / 雪の無い富士山 / 昔は近所に咲いていたあざみをパチリ