お気に入りと緑に囲まれる家・中野M その1

2012年08月28日

去年の5月に完成した、緑とお気に入りに囲まれるおうちカフェ、「中野M」を紹介します。

住宅地の中の少し奥まったところに建つ、夫婦2人の時間がゆったりと流れる住まいです。

一番最初に事務所に相談に来られた時に、中庭や土間キッチンへお憧れや、
「緑と好きなものに囲まれるお気に入りのカフェのような家で過ごしたい」と話されるご夫妻の、
なんともゆったりとした空気感がとても印象的で、
じっくりと家づくりをしたいとの思いから、設計に1年をかけて丁寧に作った住宅です。

この家では、夫妻が背伸びすることなく、普段どおりの姿でのんびりと暮らし、
いつも一緒の大空間ではなく、それぞれの場所をきちんと作りたい、とのことから、
中庭を囲んで、ダイニングキッチンと、少し高くなったリビングをL字に配置しています。

また、その間にはご主人の趣味である本格的なオーディオルームを配置し、
庭を通して互いが見え隠れすることで、いろんシーンができる住宅となっています。

お祖父様の家からの建て替えでもあたこの家では、ダイナミックな空間を作るのではなく、
庭に立派に咲いていたアジサイや、洋間に使われていた木の壁やテーブルなど、
思い出やそのいろんなものの持つ空気感も大切に引き継いでいます。

いろんな緑を楽しむための場所や仕掛けなど、次回以降で紹介していきたいと思います。

模型に仕上げをつけています。江東F

2012年08月24日

明日の打ち合わせに向けて、模型をつくっています。

というか、これまでに作っていた模型に、仕上げを追加しています。

設計では、ただ色や仕上げを変えるのではなく、閉じる部屋の外側には木を貼る、
など、プランニングのルールに則って仕上げを切り替えているのですが、
その効果はなかなか図面だけでは伝わりにくいので、模型に表現をつけてみています。

作り始めたら模型の修正箇所を見つけたりと、ちょっと時間がかかりましたが、
なんとか自然光で確認できる時間に完了。。

最終的な色味は現場で確認しますが、この段階での色味の印象も大切にしています。

共に育つ家・川崎K その5

2012年08月20日

先日より紹介している川崎Kについて、今日はファミリークローゼットについて紹介します。

この住宅では、2階にLDKを中心とした家族が一緒に過ごすための場所を設け、
1階は奥に抜けるホールの両側に、水廻りや主寝室と、ファミリークローゼットを作っています。

ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類をまとめる収納で、
この家では、入口1つにつき両側に1人1間分ずつのウォークインクローゼット×2で4人分、
間口で4間分の衣類収納を用意しています。

もちろん、クローゼットをそれぞれの個室に配置する場合もありますが、
この家では日々片づける奥様の家事効率と、リビングに片づけ前の衣類が溜まってしまうのを
防ぐための工夫として、水廻りの近くにまとめました。

その他にも、1階では階段下を利用してコート類をかけるクロークも設け、
できるだけ上階で必要のないものは持ち込まない生活を実現しています。

また、洗面を脱衣を分離してファミリークローゼットと繋がる広めのホールにつくり、
朝などの支度動線が重ならないようになっています。

細かなことですが、動線や収納を整理して散らかりにくい生活や家事に時間のかからない生活をつくり、
メインテーマの、家族で過ごす時間をより増やす住まいをつくっています。

以上にて川崎Kの紹介は終わりますが、この家についてまとめたリーフレットもありますので、
ご興味がありましたら、お気軽にお問合せください。

次回は、「お気に入りのものに囲まれる自分たちだけのカフェ空間・中野M」の予定です。

今年もリフレッシュしてきました。

2012年08月17日

昨日から仕事に戻ってますが、お盆は山梨にキャンプに行ってきました。

お天気が怪しい中の決行でしたが、結局雨に降られたのは夜だけで、
今年は鉄鍋フライパンのスキレットでローストチキンを作ってみたり、
トンボカマキリ殿様バッタにハサミ虫と、いろんな虫を探してたくさん歩いてきました。

ここ数年、ほぼ毎年行っているキャンプ場の上には瑞牆(みずがき)山があり、
トレッキングも楽しむことができるのですが、まだまだそこまでは足を延ばせず。

いつかはチャレンジしてみたいなと、夢だけは大きく広がるのですが、
もうしばらくは林間でゆっくり楽しみたいと思います。

夏季休業のお知らせ

2012年08月8日

まんぼうは、8/11(土)~8/15(水)まで、夏季休業とさせていただきます。
連絡は取れる予定ですが、返事は遅れると思います。
皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承の程宜しくお願い申し上げます。

※写真は去年の夏休みに追いかけたトンボです。

川崎K・共に育つ家 その4

2012年08月7日

先日より紹介している川崎Kについて、今日は子供のためのスペースを紹介します。

この家の子供スペース、リビングを挟んだキッチン向かいのプレイコーナーは4帖です。
(写真左側がプレイコーナー、右側はご主人のワークスペースです)

当初は仕切りを設けず、リビング繋がりの遊び場として使いますが、
将来はここを2つに分けて、1人当たり2帖の子供部屋になる予定です。

え?2帖?、と思われるかもしれませんが、普段はリビングやダイニングで家族と過ごし、
集中したい時だけこもる勉強部屋であれば、2帖はちょうど良い大きさだと考えています。

それに2帖ですべてを収めるのではなく、その時は上のロフトを寝室として使いますので、
2帖+ロフト3帖=5帖の上と下で、モノと過ごし方など、場所を分けることもできます。

また、この家では1階の水廻り近くに家族全員の衣類をまとめたファミリークローゼットがあり、
この階には衣類収納は必要なく、自分の場所として使える床が5帖、となる予定なのです。

上の写真はロフトには、それぞれの場所から上がれるように2箇所の開口ありますが、
当初はそんなに使わないですし、穴が開いたままでは危ないので、フタをしています。

と、いろいろ想定して設計していますが、実際分けて使うのはまだずいぶん先でしょうし、
分けたとしても、その状態が必要な期間はそんなに長くないかもしれない。
それに、もしかしたら分けることはないのかもしれない、とも思います。

もちろん、家を建てる時には将来のライフスタイルも想定して対応することを考えますが、
できるだけ家族が一緒にいる時間を大事にしたい、というこちらのご家族では、
その時々のスタイルによって、変化できる可能性は確保しつつも、
あくまでベースとなる部分を作ることが大事なのでは、と考えて、このような形を提案しています。

上述のファミリークローゼットも、家族の時間を増やす提案の一つですが、
長くなりましたので、その話はまた次回に。

110のキーワードで学ぶ世界で一番やさしいリフォーム

2012年08月2日

こちらでお知らせするのが遅くなりましたが、執筆に参加した、
「110のキーワードで学ぶ 世界で一番やさしいリフォーム」が出版になっています。

私の参加している田園都市建築家の会のメンバー7人で執筆を担当し、
去年の9月から10か月かけて、まとめた本です。

この「世界で一番やさしいシリーズ」は、若い設計者向けの教則本としての位置づけですが、
わかりやすく、まんぼうにも何冊かあります。

今回は「リフォーム」ということで、
戸建ての新築とは異なる部分を中心に、仕事の流れに沿って解説してありますので、
よろしければ手に取って見てみてください。

耐震や設備に必要な手続きの話など、まんぼうでも見返すことが多くなりそうです。