共に育つ家 1年点検を行いました。

2013年03月22日

昨日は共に育つ家の、1年点検にお伺いしてきました。

建物は竣工したら私たちの手を離れますが、それで終わりではなく、
引き渡し後もメンテナンスなどのお付き合いは続いていきます。

1年点検ではその名の通り、完成からほぼ1年後に設計事務所と施工会社が一緒にお伺いし、
竣工時には気が付かなかった不具合や、その後の様子などを確認させていただくことが目的です。

小さなお子さんのいらっしゃるおうちですが、とても大切に綺麗に住まわえていて、
家の前には奥様による花壇とブラックべリーの木が植えられていたりと、
住まいを楽しんでいただいている様子を拝見できて、なんとも嬉しい時間となりました。

目的の点検でも特に不具合もなく、一安心。

また機会を見て、今後もお伺いさせていただきたいと思います。


桜のようなかわいらしい花をたくさんつけ、実を食べることもできるそうです。

共に育つ家・川崎K その5

2012年08月20日

先日より紹介している川崎Kについて、今日はファミリークローゼットについて紹介します。

この住宅では、2階にLDKを中心とした家族が一緒に過ごすための場所を設け、
1階は奥に抜けるホールの両側に、水廻りや主寝室と、ファミリークローゼットを作っています。

ファミリークローゼットとは、家族全員分の衣類をまとめる収納で、
この家では、入口1つにつき両側に1人1間分ずつのウォークインクローゼット×2で4人分、
間口で4間分の衣類収納を用意しています。

もちろん、クローゼットをそれぞれの個室に配置する場合もありますが、
この家では日々片づける奥様の家事効率と、リビングに片づけ前の衣類が溜まってしまうのを
防ぐための工夫として、水廻りの近くにまとめました。

その他にも、1階では階段下を利用してコート類をかけるクロークも設け、
できるだけ上階で必要のないものは持ち込まない生活を実現しています。

また、洗面を脱衣を分離してファミリークローゼットと繋がる広めのホールにつくり、
朝などの支度動線が重ならないようになっています。

細かなことですが、動線や収納を整理して散らかりにくい生活や家事に時間のかからない生活をつくり、
メインテーマの、家族で過ごす時間をより増やす住まいをつくっています。

以上にて川崎Kの紹介は終わりますが、この家についてまとめたリーフレットもありますので、
ご興味がありましたら、お気軽にお問合せください。

次回は、「お気に入りのものに囲まれる自分たちだけのカフェ空間・中野M」の予定です。

川崎K・共に育つ家 その4

2012年08月7日

先日より紹介している川崎Kについて、今日は子供のためのスペースを紹介します。

この家の子供スペース、リビングを挟んだキッチン向かいのプレイコーナーは4帖です。
(写真左側がプレイコーナー、右側はご主人のワークスペースです)

当初は仕切りを設けず、リビング繋がりの遊び場として使いますが、
将来はここを2つに分けて、1人当たり2帖の子供部屋になる予定です。

え?2帖?、と思われるかもしれませんが、普段はリビングやダイニングで家族と過ごし、
集中したい時だけこもる勉強部屋であれば、2帖はちょうど良い大きさだと考えています。

それに2帖ですべてを収めるのではなく、その時は上のロフトを寝室として使いますので、
2帖+ロフト3帖=5帖の上と下で、モノと過ごし方など、場所を分けることもできます。

また、この家では1階の水廻り近くに家族全員の衣類をまとめたファミリークローゼットがあり、
この階には衣類収納は必要なく、自分の場所として使える床が5帖、となる予定なのです。

上の写真はロフトには、それぞれの場所から上がれるように2箇所の開口ありますが、
当初はそんなに使わないですし、穴が開いたままでは危ないので、フタをしています。

と、いろいろ想定して設計していますが、実際分けて使うのはまだずいぶん先でしょうし、
分けたとしても、その状態が必要な期間はそんなに長くないかもしれない。
それに、もしかしたら分けることはないのかもしれない、とも思います。

もちろん、家を建てる時には将来のライフスタイルも想定して対応することを考えますが、
できるだけ家族が一緒にいる時間を大事にしたい、というこちらのご家族では、
その時々のスタイルによって、変化できる可能性は確保しつつも、
あくまでベースとなる部分を作ることが大事なのでは、と考えて、このような形を提案しています。

上述のファミリークローゼットも、家族の時間を増やす提案の一つですが、
長くなりましたので、その話はまた次回に。

川崎K・共に育つ家 その3

2012年07月31日

先日の記事の最後に少し触れたLDKの仕掛けとは、ここの写真の中にあります。

この住宅では、LDKが2階にあるのですが、
階段上の空間を利用して、上がりきったところに小さな手洗いを設置してあります。

これは、お客さまが来られて、「手を洗わせてほしい」、と言われた時、
別の階にある洗面所や、2階のトイレの手洗いを使ってもらうのは抵抗があるのでは?、
とのことで、リビングの入り口に設置することを提案したものです。

また、テラスでバーベキューをする時など、近くの水場は便利、ということもあります。

そしてあともう一つ。
実はこの下の扉は、横にスライドしてロックをかけられるようになっていて(↓)、
お子様の小さいうちは、チャイルドゲートとしても使用できるようになっています。

もちろん、小さいうちはチャイルドゲートを買って設置することも可能ですが、
せっかくこだわって作った家だし一時期しか使わないものなので、
だったらゲートも建物と一緒に作っちゃいましょう、とのことで制作しました。

という、そんなにびっくりするほどの仕掛けではないかもしれませんが、
ライフスタイルの中で必要になるものをどんどん追加していくのではなく、
必要があって作るものに用途を兼用させる方が、すっきりとシンプルに、
いろんな意味で理にかなったものになるのではと考えています。

ちなみにこれ、最初は町田Mで、今回は少ーしバージョンアップしています。

川崎K・共に育つ家 その2

2012年07月27日

昨日に続き、川崎K・共に育つ家の内部を少し紹介。

この家では、家族が一番長い時間を過ごすLDKは、2階にあります。

それは、周囲を囲まれる環境であることと、
プライバシーを守りながらも、明かりと風を存分に取り込みたい、との要望から、
ここでは2階がよい、と判断したからです。

実際、お向かいにもすぐ家がある立地環境ですが、
前面となる南側には奥行1間(約1.8m)のテラスを設けることで少し距離を取り、
手すりを兼ねて、お施主さんの身長と同じくらいの高さの目透し貼りをすることで、
お向かいの気にならない環境を作っています。

実際、お引き渡しから半年ほど経っていますが、この家ではカーテンを使っていないので、
今もこの明るさと開放感を維持しています。

左側に見えるスペースは、手前が将来の子供部屋となるプレイコーナーで、
奥はご主人のワークスペース。
その間にある壁には壁掛けのテレビを設置し、下部にAV機器の収納を設けています。
(少し反射して見える扉がAV収納。リモコンが効く素材で作っています)
上にあるのは、お子さんの将来の寝室であり遊び場の、ロフトスペースです。

この写真を撮るときに立っているのはキッチンの前ですが、
キッチンから見るとこんな感じ。

常に家族が見える環境で家事をすることができ、少しこもる環境となることで、
お互い干渉されすぎない、落ち着いた時間を持つことができるようになっています。

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と、まんぼうでは、家族の場所が常につながるLDKを作ることが多いのですが、
一緒に時間を楽しみたいからこと、個の時間を持つことのできる、
ちょっとこもる場所や目線が変わって落ち着ける場所を作ることが大事と考えています。

それは、ファミリーリビングだったりスカイリビングだったり、ロフトやアルコーブだったり。
ちょっと壁があったり段差があって目線が違ったり、作り方や名称は様々ですが、
設計の際には、常に意識していることです。
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その他、この家ではリビング廻りにも少し仕掛けがあるのですが、それはまた次回に。。

共に育つ家・川崎K その1

2012年07月26日

HPを作り替え中なので、こちらで少しずつ、最近できた建物を紹介していこうと思います。

まずは、今年の2月に竣工した、「川崎K」こと「共に育つ家」。

周囲を住宅に囲まれる場所に建つ、ご夫婦とお子様のための住まいです。

・お子様が小さいうちは家族一緒に過ごす生活を大切したいけど、
 成長やライフスタイルの変化に合わせて対応できる住まいにしたい
・家族の時間を大事にするために、頑張らなくても片づけられる家にしたい
・プライバシーを守りつつも開放感のある家にしたい
・仕事を終えて(深夜に)帰ってきても、寂しくない家にしたい
・テラスでバーベキューを楽しみたい

などの要望から、住まい方に対するさまざまな提案をさせて頂いた住宅です。

周りの家々が近いので、柔らかい明かりがもれるように設計しているのですが、
先日ご主人から、「帰ってきた時、家から明かりのこぼれているシーンが好きです。」
との言葉をいただき、こちらもほっこりさせていただきました。

この家では、まんぼうの考えるさまざまな住まい方を提案していますので、
少しずつ紹介していきたいと思います。

※明日から始まる「まちかど建築家展 in小金井」には、この家も展示していますので、
機会がありましたら、足をお運びいただけると嬉しいです。

今年もよろしくお願いします。と川崎K

2012年01月6日

あけましておめでとうございます。
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写真は、年末最後に仕上げのサンプルを確認した「共に育つ家」の「川崎K」。
高い天井のLDKの横にはワークスペースとプレイコーナーがあり、
その上には8帖もある子供のための広いロフトと、
当初は間仕切りを作らず、全てが繋がる大きな空間になっています。
LDKから繋がる正面のテラスの先には、現在はお向かいの家が見えていますが、
ここは目透かしの木ルーバーを貼り、風を取り込むプライベートなテラスとなります。
1月末の竣工まで、丁寧に監理していきたいと思います。
月末にはオープンハウスも予定していますので、どうぞお楽しみに。
では、本年もどうぞよろしくお願い致します。

中間検査 川崎K、世田谷I、世田谷M とスタッフ募集のお知らせ。

2011年12月2日

先月下旬より、川崎K、世田谷I、世田谷Mの現場で、中間検査がありました。
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中間検査とは、建物が完成した後では隠れて見えなくなってしまう部分を
工事の施工中に検査することで、建築基準法と確認申請どおりに出来ているか、
また、工事監理、施工が適切に行われているかを確認することが目的です。
検査では関係機関から来た検査員が、建物の位置、高さ、構造壁の位置、
接合に使っている金物などを全て確認していきます。
もちろん、きちんと作り、私達も監理しているので何も問題は無いはずですが、
検査、といわれるとテストの面接のような、なんだか妙に緊張してしまうというか、
ドキドキしてしまうから不思議なもんです。
そして結果はというと…、
もちろん、全てOK。
残すは完了検査のみですが、私達は引き続きしっかり監理していきたいと思います。
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まんぼうでは、一緒に頑張ってくれるスタッフ、アルバイトを募集しています。
興味がありましたら志望動機と経歴書を添えて、mambo@mambo-aa.jp まで
お送りください。
折り返しこちらより連絡します。
家づくりにおいて私達が大切にしているものは、施主とのコミュニケーションで、
スタッフ・アルバイトの条件は、犬好きであることです。

上棟しています。川崎Kと共に育つ家

2011年11月17日

今月の頭になりますが、「川崎K」が上棟しています。
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金物の緊結も終え、ここからはどんどん目に見えて進んでいくので、
私たちもより一掃気を引き締めていきたいと思います。
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まんぼうの家づくりでは、長く住む家族のライフスタイルの変化を考え、
「作り過ぎないこと」を意識しています。
お子様のいらっしゃるご家族の場合、子供が小さいうちは一緒にいたい、
目の届くところで遊んで欲しい、でも少し大きくなったら個室が必要、となる
パターンは多いと思いますが、その先はまたご夫婦だけの生活に戻ることが
多いのではないでしょうか。
全ての変化・パターンに対応しうるよう、準備しておくことは出来ます。
でも、思っていた形にはならないかもしれません。
また、もしかしらた想像しなかったスタイルを目指すようになるかもしれません。
と言うとじゃあどうすればいいのよ?となってしまいそうですが、
今現在どこまで作るか、と考えた時には、やはり先の可能性に対応できる
余裕は作っておきたいと思います。
また、今持っているもの、はしっかり収まる家であるべきと思います。
ただ、そのどこまで作るか、という加減は施主によって異なりますので、
設計の際には、家のことだけに限らず、いろんな話をさせて頂き、
コミュニケーションをしっかり取ることを大事にしたいと考えています。
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そして、そんな私達まんぼうで作る家づくりの一例として、
SEA'S ARCHITECTSのコンセプトハウス、「共に育つ家」を作りました。
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共に育つ家」 
これはまさに今建てている「川崎K」なのですが、
どこまで作るかというさじ加減や可能性、また生活スタイルの提案など、
まんぼうで大事にしていることの詰まった住宅として、「共に育つ家」と名付けました。
敷地や形も人も違うので、同じものを作ることはないと思っていますが、
ひとつの回答としてみていただければ幸いです。
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そして昨日も書きましたが、
いよいよ明日からは「建築家31人×3works vol.3」が始まります。
会期中、2人のうちのどちらかはいる予定ですが、
11/18 10:00~13:00 相談会  一條美賀
11/19 14:00~14:25 セミナー 一條美賀
11/21 16:00~18:00 相談会  一條太郎 も担当しています。

基礎の配筋中です。川崎K とお知らせ

2011年10月18日

先日地盤改良の終わった「川崎K」で、基礎の配筋が始まりました。
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基礎工事は、
基礎の形に合わせて土を掘る根切り
→底面の型枠となる捨てコン打設
→土の中から上がってくる湿気を押さえるための防湿フィルム敷き
そして基礎の配筋へと進みます。
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今回、木造軸組金物工法であるSE工法を採用しているので、
柱脚金物を固定するための金物もここでセットしています。
まだ配筋途中ですが、基礎工事・配筋検査では、配筋のピッチ、重ねしろの
長さ、フックの長さは設計・基準に適合しているか、などをチェックしていきます。
ほぼ同時に始まり、通常の軸組工法を採用している世田谷Iと共に、
工事の手順も含めながらアップしていきますので、どうぞお楽しみに。
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それからふたつお知らせを。
ひとつは、リビングデザインセンターOZONEで開催している、
暮らしのデザイン展 10/18(火)-21(金) @OZONE 主催:東京ガス
に、5月の公開コンペで提案した模型が展示されています。
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期間は短いですが、ご都合が宜しければ足をお運びいただき、
感想などいただけると幸いです。
もうひとつは、今週末の23日(日)、「田園都市建築家の会」の拠点、
家づくりカフェで、10~17時の間、一條美賀が家づくり相談を担当しています。
リフォーム展と建築家模型展も引き続き開催しておりますので、
家づくりに興味のある方、とりあえず話を聞いてみたい方など、
どうぞお気軽にお越しください。
カフェの名の通り、美味しいコーヒーを入れてお待ちしております。
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「田園都市建築家の会」
HP http://denen-arch.com/
Facebookページ www.facebook.com/denen.arch
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地鎮祭を行いました。世田谷I、川崎K

2011年09月26日

先週になりますが、「世田谷 I 」の地鎮祭がありました。
心配していたお天気も大丈夫で、施主のIさんご夫妻、工事会社の皆さんと、
地元の神社の神主さんにお願いをして行いました。
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地鎮祭については、以前の「地鎮祭を行いました。中野M」で書きましたが、
今回も、設計者が鎌(カマ)、施主が鍬(クワ)、施工者が鋤(スキ)を使って順に、
盛砂に向かって作業する仕草を行いました。
この順番はいつも同じなのですが、設計者は一番で、ちょっと緊張しました。
そして、お施主さんから順に、神前に玉串を奉り拝礼。
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私もいろいろお願いしました。
「世田谷I」の施工は本間建設で、竣工は来年の春。
着工は来週になりますが、気を引き締めていこうと思います。
この住宅は、準防火地域に建つ木造3階建てで、
細長い敷地の中央に光庭としての中庭を計画しています。
現場の様子も紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
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そしてその前の週には、川崎Kの地鎮祭がありました。
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こちらも好天に恵まれ、お施主さんご一家、工事会社の皆さんと、
地元の神社の神主さんにお願いをして行いました。
川崎Kは、SE工法のSEA'Sでまんぼうの提案しているコンセプトハウス、
「ふくらむ家」のベースであり、ライフスタイルの変化に合わせて内部の
可能性をふくらませていくことのできる住宅として計画しています。
「川崎K」の施工はミューズの家で、竣工は来年初春。
こちらもしっかり監理していきたいと思います。

お知らせと最近のもろもろ

2011年05月31日

110715architects31.jpg ※クリックで拡大します。
7/15(金)~18(月祭)の間、新宿パークタワー1Fのギャラリーにて、
「建築家
31人×3ワークス」建築模型展に参加します。
      (
3日間は~17:00、最終日18:00まで)
各建築家が3つずつ、合計100近いプロジェクトが並びますので、
ご興味のある方は足をお運び頂けると嬉しいです。
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ということでまた久しぶりの更新ですが、
リビングデザインセンターのコンペで公開プレゼンを行って敗退してしまったり、
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※内土間と薪ストーブとテラスのあるおうちでした。
ビッグサイトでのすまいづくりフェアにコンセプトハウスを出展したりしながら、
110531_SEAS02.jpg※現在このベースとなった住まいを設計中です。
今月来月はひたすら設計のまとめにPCに向かう日々をを過ごしています。
というと黙々と作業中のようですが、一枚描くだけでもいろいろ検討する必要があり、
またいろんな絡むところが気になり、確認してみると案の定納まらない!?
なんてこともあり、一日があっという間に終わってしまうのでなかなか進まず…。
予定では来月中頃にはいろんなことが落ち着く予定ですが、
ちょっと心配になりつつある今日この頃。
とりあえず落ち着いたら、GWにサファリパークで見たカンガルーとかカバのように、
一日だら~と寝て過ごしたいです。
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※GW最終日でお疲れだったようです。