いしかわの伝統工芸-建築・内装分野への可能性-のレセプションに参加してきました。
建築家31人の会仲間の小林真人さんがアドバイザーとして監修されていて、
昨日はレセプションと小林さんのトークショーもあり、
伝統工芸の技術を生かしながら建材としてできる形を試作していった過程など、伺ってきました。
自由な造形ができる練乾漆で作った手になじむ輪島塗のつまみや、
珪藻土の粉を混ぜ込む蒔地技法で強度のある輪島塗は、手に触れるハンドルとしたり、
単体で見ればこれまでにもできたものでも、ハンドル、スイッチプレートなど、
建物に付随するものを統一することでそれを使う意味が出てくる、との言葉が印象的でした。
そのほかにも、友禅、九谷焼、金箔、和紙など伝統工芸としてある技術を、
工芸だけでなく建材、内装材として使える形にしたものがいろいろ展示してあり、
いろんな刺激や発見をもらえる楽しいものでした。
会期は2/27(木)~3/4(火)までですが、
この取り組みは来年も継続していかれるそうで、この先がとても楽しみです。
「箔」ひとつとっても、繊細な色味がたくさんありました。
合わせガラスに閉じ込む圧で自然なヒビが生じ、独特の透かしを作ったそうです。
九谷焼の五彩をベースに作った柔らかな色味のタイルなど、新しい発見がたくさんありました。