現場が進んでいます。中野M、鎌倉N

2011年02月1日

先週末のことですが、中野Mが無事上棟を迎えました。
当日はまさに雲ひとつ無い晴天の上棟日和で、略式ですが、
作業後に上棟式を行いました。

松原邸上棟2.jpg松原邸上棟3.jpg
松原邸上棟4.jpg松原邸上棟1.jpg

焦らずに、時間を掛けて納得のいく家造りがしたい、というクライアントの
ご意向もあり、着工までに1年を掛けた中野Mですが、構造の確かさと、
柱を減らしたデザインを実現すべく採用したSE工法のおかげで、建て方
作業は実にスムーズに進みました。
SE工法の現場は、基本的に加工済みの材と金物で組み立てていく
だけ
なので、現場が静かで、且つきれいなのも特徴ではないでしょうか。
今回のような都心の住宅地では、監理する側もとても安心していられます。

そしてここからは一気に工事が進みます。
楽しみですが、気の抜けない数ヶ月の
始まりです。


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そしてもうひとつ。
昨日は鎌倉Nの現場へ、基礎工事の打ち合わせを行いました。

今回の敷地は地下車庫付きの宅地で、建物へは階段を上らなければ

ならないのですが、階段を上って振り返ると、この土地を選んでよかったと
思える眺望が飛び込んできます。

(選んだのは私たちではなくクライアントですが。)
着工から少し時間が空きましたが、現場は現在根切り工事が終わり、
捨てコンクリート打設前といった段階です。

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今回の敷地は少し掘ると岩盤という頑強な敷地で、ショベルカーでも歯が
立たない硬さがあり、僅か数十センチ掘るのに一苦労でした。
私が作業したわけでは
ありませんが、コンクリートハンマー(コンクリートの
部分解体などに使う)を使って
根切りを行うのは始めて見ました。
つまり、それだけ地盤は強固なわけですが。

こちらの現場も来月の中ごろには上棟を迎えますので、またお伝えします。
ところでこの現場の最寄り駅は大船です。
大船といえば、私的には大船軒のおそば
と鯵寿司で、お昼が絡む場合は、
ほぼ大船軒の駅そばのお世話になっています。

どうでも良いことですが、ちょっと幸せなひと時です。
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週末には、インフィル設計(マンション内の住戸設計)に参加している物件の、
別建物の内覧会があり、そちらにも行ってきました。
ご好意で、クライアントの完成検査に立ち合わせていただきましたが、
さすがという綺麗な施工で、とても有意義な経験になりました。
まんぼうの担当している物件も今躯体工事を行っており、今月からは定例が
始まりますので、こちらも気を引き締めていこうと思います。
そしてまた麹を頼んでしまったので、味噌作りもどこかで・・・。
去年は麦味噌と玄米味噌を作ったので、今年は米味噌を作る予定です。

掲載誌のお知らせともろもろ

2010年11月26日

「HOUSING 2011年1月号」に、横浜KYOが掲載されています。
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子供との時間、家族との時間を大切に楽しむ住まいとして、
実例PART1 私達の合言葉は「HAPPY子育て!」、として紹介されています。
横浜KYOでは、家族の生活動線や奥様の家事を効率的にする=家族の時間が増える、
と考え、子供目線というよりは奥様目線から設計した住宅なのですが、
子供のための住まいとして取り上げられることが多く、ちょっと面白いなと思っています。
他にも家づくりを考えられる方に参考になりそうな記事がありますので、
よろしければお手にとっていただけると幸いです。
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さてさて、またしてもとても更新が空いていましたが、ここのところ新しい住宅の提案を
させていただく機会が多く、敷地を見に行ったり役所に行ったり、そして案を考えて
模型やスケッチを作成したりと、忙しくも楽しく仕事をしています。
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スケッチは現在実施設計中の「板橋D」。
見晴らしの良い高台に建つ、陶芸教室を併設した住まいで、気持ちの良い外部を取り込み、
住まい全体を楽しみたい家族と、多数の人が出入りする陶芸教室との間に共有する
ホールを挟むことで、程よい距離感で気兼ねなく過ごせる住まいとして計画しています。
スケッチからは少し変更を加えていますが、周囲からの見え方なども含め、
それぞれの場所から見えるシーンを大切に気持ちよい住まいを作りたいと思います。
その他にも、模型を貸し出し中のものが多いのですが、ちょっとずつ紹介していく予定です。
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そして、さかのぼる事早1ヶ月ですが、10月の末には鎌倉Nの地鎮祭を行いました。
あいにくの台風で天候が心配されましたが、無事、当日を迎えて行うことができ、
確認申請、長期優良住宅についての申請を経て、まもなく着工予定と進んでいます。
101126kkn01.jpg 早いもので、お隣の家はもう出来てました。
また始まりましたらこちらで紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
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いつの間にか今年も残すところ1ヶ月ちょっととなり、流行の断捨離に乗っかり(?)
年末までには大々的に掃除したい、という野望が出てきました。
仕事柄か、仕分けや整理することは好きな方だと思うのですが、
スタディ模型やサンプル、資料など、気がつけば山積みになりがちなので、
今年は片付けもがんばりたいと思います。

鎌倉Nと焼き芋の話

2010年02月3日

また更新が少し開いてしまいました。
前にアップした、犬と一緒に暮らす薪ストーブのある住まいのコンペですが、
お施主さんがとrても早い決断をしてくださり、まんぼうで設計を開始しています。
いろいろ打ち合わせをしていく中で、コンペ提案時は将来の増築として計画していた
ご両親のための離れを、増し床対応を考慮した2世帯住宅に変更となりました。
それから、コンペ時にはあった植栽を周囲の造成と同時に無くしたことで、新たに
見えてきたことなど、大きなコンセプトは維持しながらも、最初の案に捉われることなく、
考えていきたいと思っています。
またここでも紹介していきますので、どうぞお楽しみに。
写真はコンペ案に合わせて作った模型。
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テラスに繋がる大きな開口に沿って土間リビングを作ることで、室内と外の境界を
曖昧にし、中にいながらも外を楽しむような住まいを計画しています。
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これより下は趣味の話ですが、最近スキレット(鋳鉄製のフライパン)で作る焼き芋に
ハマっていて、紅アズマと鳴門金時の食べ比べなども楽しんでいます。
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ベニアズマはホクホクした中にもねっとりした甘酸っぱさがあり、鳴門金時はお芋らしい
もさもさ感の中に素朴な甘さがあり、私は焼き芋には鳴門金時が好みです。
焼き芋は、スキレットに投入してコンロやストーブに1時間ほど放置しておくだけで
簡単にできますが、もっと手軽にいろいろ楽しもうと、少し小さめのダッチオーブンも
入手したので、キャンプはオフシーズンですが、いろいろ作ってみようと思います。

お知らせと最近のコンペなど

2010年01月14日

※HPのトップから入ったところにある更新履歴が読み取れなくなってしまいました。
原因調査中ですが、少し時間が掛かりそうです。
新しいお知らせとしては、
・2月20日(土)、21日(日)の2日間、ASJつくばスタジオで行われるイベントに参加します。
   ASJ つくばスタジオ 第3回建築家展
つくば国際会議場 両日とも11:00~18:00 入場無料
数組の建築家による建築相談会ですので、ご興味がある方はお気軽にいらしてください。
・一條太郎が、SE構法のパートナー建築家になりました。
   SE構法
~SE構法とは、木造建築の仕口部分に特殊な金物を使う木骨ラーメン構造で、
今までの在来木造では難しかった大空間や大開口を実現する構法です。
また、SE構法は、材料や構造計算など躯体に関する管理が優れており、
構造体の補償についても10年補償が付いており、安心できるシステムです。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
※構造専門家のチェックも含めた在来木造、その他の構造についても従来どおり
行っています。まんぼうでは、その建物の用途、規模等から適した構造形式を
提案させて頂きますので、ご安心下さい。
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さてさて、年明けから半月近くになりますが、1つコンペを提出しました。
抜群の眺望と緑に囲まれた羨ましいほどの敷地で、
一年を通じて快適で開放的な自然を吸い込む生活をテーマに提案をしました。
お気に入りの別荘地を歩いていて、ふと出くわした、心が騒ぎ出すようなコテージが
私たちのイメージです。
お子さんやワンちゃんたちと賑やかに暮らすご家族が、ライフスタイルの変化に
合わせて、それぞれの場所の使い方であったり時間の使い方であったり、
薪ストーブの周りの土間リビングや2階のファミリーリビング、ギャラリーなどを
楽しめる家になればと考えています。
まんぼうの考えるその時その時の「今を楽しむ」ということがうまく伝わればいいなと
思います。
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それから年末には、ネコ好きなご夫妻と、ネコ好きな店子を想定した賃貸住宅の計画を
コンペにて提案しました。
いろいろな条件から、コスト面で絞っていかないと厳しそうな物件だと思うのですが、
ちょっとした操作でそれぞれの場所を豊かなものにし、さらに少し遊び心をプラス
することで、空間の質を落とさず、人にとってもネコにとっても快適な場所を作ることが
出来るのでは、と考え、「ネコミチ」なるものをプラスしてみました。
ネコミチ、英語で言えば建築用語でもあるキャットウォークなのですが、いわゆる
メンテナンス用のものではなく、人とネコが別レイヤで動くことも可能にすることで、
それぞれのプライベートな時間も確保し、共同生活に切り離せないストレスを
軽減することを考えています。
その他にも、生活する上で欠かせない環境や収納など、コンペということもあり、
まんぼうの考えるコンセプトを明確に伝える意味も含めて、少し思い切った形を
提案しているのですが、その辺がうまく伝えられなかったかもという印象。
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今回のコンペでは30を超える案が集まり、ご夫妻は楽しくも悩ましい時間を
過ごしていることと思いますが、いろんな意味で合う人が見つかり、楽しい家づくりに
なればといいなと思っています。
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と、なんか久々に長い更新になってしまいましたが、設計することについてもう少し。
まんぼうでは、伝えられた要望をストレートに形にするのではなく、対話の中から
潜在的な要望まで引き出せるといいなと考えていて、試行錯誤を繰り返しています。
それは今設計中の中野Mについても当てはまり、打ち合わせとクライアントの人柄、
雰囲気から少し柔らかな中にハードなものを取り入れるものをイメージしつつあった
のですが、いろんな形を作っていくにつれ、どちらかというともっとハードなものが好み
との軌道修正があり、まんぼうの中でも色や素材、屋根の形などについて議論を
繰り返しているところです。
新たな模型も作っていたのですが、先日の打ち合わせで持ち帰って頂いたので、
また次の機会に紹介できればと思います。

横浜KYOと現調会と中野M

2009年12月2日

横浜KYOの近況報告です。

現在外壁の板金工事がメインで、インテリアでは木造作工事が淡々と進んでいます。


今回の敷地は、隣地境界となっている擁壁の位置と正規の境界線がずれていて、

隣地側に境界線があります。そんな訳で、可能な限り擁壁に近づけて建物を建てて
いるため、図面上は隣地との距離があるにもかかわらず、足場を建てるスペースが

あまりありません。

そのため外壁に関わる工事は足場と建物の間隔が狭く、作業に気を使います。
しかも1階の外壁材は、ガルバリウム鋼板の黒を採用していて、傷付けると目立ちます。
職人さんは「大した事ないですよ」と淡々と外壁を張り進めていますが、2Mを超える
外壁材を今回の狭さで取り回すのはかなり大変なはずで、さすがプロと言った感じで、

まったく頭が下がります。

それから鉄骨造のキャンチレバーによる洗濯テラスの床組みが設置されました。
構造事務所にも確認してもらっていて、さほど揺れないことは分かっているものの、
そのさほどがどの程度か少し心配だったので、早速先端部分に乗り飛び跳ねてみたところ、
予想以上に硬い感じで問題なしでした。続いて現場監督と職人さんの2人に飛び跳ねて
もらい、見た目でどの程度たわむかを確認しましたが、特に問題なしで一安心です。


そして先週末は、施主に現場へお越し頂き、工事の進捗状況説明等の打ち合わせを

行いました。
今回初めて2階へ上がって頂き、キッチン、ダイニング、リビング、畳スペースと続く今回の
メイン空間の抜けの良さを、体で感じて頂くことが出来ました。合わせて着工後の変更で
お手数をお掛けしたサッシ割にもご満足頂きなによりです。

現場を出る前に屋根に上ったところ、低く垂れ込めた雲の合間から月が覗いていました。
普段意識することがほとんどない、日が暮れる前の月ですが、曇りのせいかいつもより明るく
感じられ、夕焼けの色も加わり、早朝のような不思議な雰囲気で、深呼吸をしてしまいました。

091201_1階外壁.jpg091201洗濯テラス床組.jpg091201_屋根から月.jpg
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それから、先週の土曜日のことですが、住宅コンペ物件の現調会に参加してきました。
※ここでいう現調会とは、当該敷地において、施主と提案希望者が直接お会いし、

条件や要望などを直接質疑応答して、より深く知るために行う場のことです。

まんぼうでは、これまでにもネットで公開されている住宅のコンペに参加していますが、

文章のみからでは、微妙なニュアンスや本気度とでもいいますか、施主の気持ちの
部分を深く読み取るのは難しく、もどかしさを感じる部分でもありました。
また、近頃では、ネットで簡単にコンペを開催できる手軽さと、わざわざ時間を割いて
直接やり取りする場を設けるという、言葉は悪いですが煩わしさが矛盾するのか、
現調会を開催するコンペがほとんどないのが実情だと思いますが、久しぶりに参加してみて、
やはり有効な手段だと感じました。
また、施主夫妻には貴重な時間を割いて場を設けていただき、感謝しています。

その現調会やコンペ内容の詳細はここでは割愛しますが、結果に繋がるよう、頑張りますよ。
091203_sk.jpg 現調会って不思議な光景かもしれません。
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そして、この日の午後は、新しく始まった、中野Mの打ち合わせも行いました。
中庭の取り方や内部との繋がり方、2階レイアウトなどの空間構成から外観など、

まだまだ全体の組み立て方について検討を進めている段階です。

具体的には、各領域をシンプルに構成し、中庭も単純な形で大きく取れるものと、

最初のイメージであった囲い型の中庭のものをベースに、キッチンや水廻り、個室等、
いろいろなバリエーションを提示しながら、Mさんのライフスタイルを探していくような
作業をしているところです。

中に入ればすべてわかってしまう潔い空間はシンプルで馴染みやすいけれども、

シークエンスという意味では何か足りないものを感じ、対面の見え隠れすることで
生まれるシークエンスは空間の魅力ではあるのだけど、それを必然とするにはまだまだ
足りない、といった感じでしょうか。建築家らしく語るならば。

ただ、快適な住まいというのは言葉で語るものではなく、あくまで、その中に入った時の

生活が快適であり、想像できることが大事だと考えているので、なんとなく今もやもや
していることをうまくまとめられればいいなと思っています。

となんだかわかるようなわかりにくいような話になってしまった気もしますが、
来年の今頃には竣工予定ですので、こちらもMさんの笑顔が見られるよう頑張ります!
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