今年も夏至を過ぎてしまいましたが、工房併設住宅も引き渡しを終えています。
広く、可変性を持たせて使いたいアトリエスペースと、休憩スペースも兼ねたダイニングキッチンを1階に、
個室や水廻りといったプライベートスペースを2階に、というフロアごとのゾーニングを行っていて、
吹き抜けを介して繋がる構成に、トップライトも含めた開口部からの風が抜ける空間になっています。
今回も平さんに撮影をお願いした竣工写真が出来上がっているので、少しずつ紹介。
全面土間仕上げの1階アトリエには、区切られた塗装室を配置。明かりを取り込みたいので壁はガラス張り。
アトリエの壁は棚の自作や塗装など、可変に合わせて手を加えやすい仕上げとして、ラワン合板素地。
階段で仕切りられた奥にはダイニングスペースがあり、階段を上がるとプライベートエリアに繋がります。
1階の床はアトリエ、ダイニングともに、蓄熱式床暖房を採用。
2階には、水廻りや収納と2段ほど上がった先の個室があり、階段ホールはサンルームとして使用。
ホール上部にトップライトを設けることで、空気の流れも作っています。
アトリエ上部の吹き抜けにもトップライトを配置。こちらも開閉式で建物全体に空気の流れを作っています。
これまでの設計・工事過程はこちらから >> 工房併用住宅
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ここのところ、経年によるメンテナンスや造作の相談で少し久しぶりの物件にお邪魔することが続いたり、
新しい仕事の相談で竣工写真だけでなく設計時の資料や写真を見返すことが重なり、
ふと、二人で設計していた当時のことを懐かしく思い出したりもしています。
気が付けばなんだか時間というより年単位で過ぎているもので、いろんなことに焦ったりもしますが、
少し落ち着いて、仕事の仕方や時間の使い方を見直して、
これまでの経験も無駄なく生かせるように、今年こそはこれまでの仕事情報も更新していこうと思っています。