カテゴリー:まんぼう, 家族の時間を楽しむ家

2009年08月29日

気がつけば8月ももう終わりですが、今年はあまりエアコンを入れない夏でした。
と思っていたら、残暑が続き、もう少しお世話になるのかなあとも思うのですが・・・。
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先週末は、前回記事の、「白い箱」にこだわった家のプレゼンのため、
岐阜県へお伺いしてきました。
この家は、ゆとりのある敷地で、周辺環境にも比較的恵まれたところにあるのですが、
まんぼうの案では、周囲とのプライバシーを保つ上での距離や、テラスの快適性、
それにテラスとリビングを日常から繋げて開放的に使えることなどに重点を置き、
LDKを2階としています。
また、子供部屋については、当面はまだ閉じた個室を必要としないことから、
当初は家事をしながら目の届くプレイルームとして使い、成長に合わせて
壁を追加していく形で提案しています。
いくつかの質疑を事前に頂いていたので、まんぼうなりの回答や新たな提案を、
コンペでの提出案をベースに、少し大きめの模型を作ってプレゼンさせて頂きましたが、
構成については、どこを重要とするかにより、いろいろと新たな提案をしていくことは
十分可能だと考えています。
コンペは文章のみの情報からの提案させて頂くことが多く、実際にお会いした時には
熱い思いが溢れてしまい、ついついしゃべりすぎてしまうことも多々アリですが(笑)、
まあともかく、まんぼうなりの提案が伝われば幸いです。
あと、模型写真を撮り忘れていたので、それはまた返却いただいてからにでも。
・・・余談ですが、先月生まれたばかりの息子さんもご一緒のプレゼンで、
可愛らしい泣き声やぷにぷにの感じに、こちらまで幸せな気分になりました。
うちにも1歳8ヶ月になる息子がいるのですが、すっかり愛犬を追い掛け回し、
大きな声で泣き笑いするようになっていて、改めて成長を実感しています。
090729_iti03.jpg キッチンからリビング越しのテラスまで見ています。
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それから中旬には、住宅密集地の中の旗竿敷地に建つ住宅を、コンペで提案しました。
要望から、内部空間の広さやイメージといった具体的なことより、本が好きだという
施主夫妻のライフスタイルを大事にしていると感じられたため、
内部の計画や、快適な環境を取り込むことは当然とした上で、
更に、それぞれ環境や特徴の違う、本を読んだり自分の時間を過ごすための場所を
付け加えた住まいを提案しました。
それはどんな場所かというと、
朝の空気がひんやりとした時間に外でコーヒーを飲みながら本を読む場所であったり、
料理している奥様や宿題をしている子供の気配を感じながら、ちょっと篭れる場所で
外からの風を感じながら読む場所であったり、ぎゅっと詰まった細長い空間で
じっくり楽しむ場所であったり・・・。
リビングから一段上がったスカイリビングや天井の低いアルコーブ、玄関から繋がる
静かなホールや建物までのエントランスなど、本を読むためだけの場所でなくても、
過ごし方次第で、いろんな楽しみ方が出来ると考えています。
敷地条件が厳しく難しい部分もありましたが、私たちもどんな場所が心地よいと思うか
考えることは、楽しくもありました。
最近、本当に伝えたい部分の伝わりやすいプレゼンに試行錯誤しているのですが、
本を楽しむことも出来る空間の豊かさや魅力がうまく伝われば幸いです。
※ちなみに今回の敷地は、形状によっては日影規制がかかる地域ですが、
メリハリをつけて高さを押さえ、ボリュームを立体的に分散させることでクリアさせています。
ちなみに、私はキャンプや公園等の外で、コーヒーを飲みながら本を読む時間が一番好きです。
更に、そのコーヒーがそこで入れたものであれば、更に幸せです。
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それから、上旬には、土間を楽しみたい夫妻の家について、プレゼンをする機会がありました。
都内の狭小地ではありますが、土間にはバイクを置き、そこで七輪を楽しみながら
お酒を飲んだり友達との時間も楽しんだり、また、屋上テラスでもお酒を楽しんだり、
といった楽しそうな要望や、集中する時には各自が篭れる場所が欲しい等の
明確な要望の詰まった住宅でした。
漠然としたイメージで、ご夫妻にはフロアごとの構成イメージがありましたが、
まんぼうでは、せっかく土間を作るなら、使う時だけ、というのではなく、奥行きや
広さを感じることにおいても土間を用い、積極的に土間を楽しむことができる家とした方が
良いのではないかと考え、大きなカウンターを持つキッチンダイニングを土間に併設して
土間と繋げて使うことが出来る住まいとして、提案させていただきました。
残念ながら、まんぼうは採用となりませんでしたが、これまでにも設計で取り込んでいた
土間という空間の使い方や、狭小地において空間をいかに有効に使うか等、
いろいろな条件について考えることは、有意義な経験となりました。
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その他のプロジェクトでは、現在進行中の横浜KYOは、無事見積もり調整作業もまとまり、
来週末にはいよいよ工事契約予定です。
それが終われば現場が始まりますので、また気を引き締めていこうと思います。
あとは最近溜まってきた模型の整理やHPの整理など、ついつい後回しになっていることなど、
今年中には片付けたいなと思う今日この頃です。

カテゴリー:まんぼう

2009年07月29日

久しぶりの更新ですが、最近は事務所にこもって仕事をしています。
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横浜KYOは、今月中旬に実施図をまとめ、数社に本見積もりをお願いしていますが、
追加の図面や質疑などもあり、来月頭に見積もりが出てくる予定です。
実施設計の本見積もりでは、最終的に調整した金額で工事契約を行うことに
なり、気が抜けないところですので、引き続き気を引き締めていこうと思います!
※まんぼうでは、通常、見積もりをお願いする施工会社は、指名ではなく、
場所や建築の特性などを合わせて検討し、通常3~4社にお願いしています。
(今回は、これまでにお付き合いのあった2社と、新たな2社に依頼しています)
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ここ最近、集中してコンペを出していて、先週の金曜日には、
第1回ワーキング・ママ 住まいのアイデアコンペ」に、1案提出しました。
私自身、1歳半の息子がおり、いかに効率よく、手際よく家事を済ませるかは
日々試行錯誤中のところもあり、自分に重ねながら考えてみました。
・ストレートな家事動線
・家事に関するものを効率の良い順番に配置
・玄関から洗濯まで全てまかなうバック動線
・みんなの寛ぎの場所に家事を溢れさせないためのバックヤードの充実
それに、玄関からそのままお風呂に入るための浴室土間を加え、
それ以外のスペースは成長に合わせて対応できるよう、大きな空間として
計画しました。
ちょっと時間切れでプレゼン密度が薄くなってしまいしたが、計画には自信アリです!
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それから、その少し前に、白い箱にこだわったコンペを提出しました。
これは、お施主さんの要望で、「白い箱」がテーマとしてあったのですが、
内部の計画が機能的で快適なのは当然のこととして、
・テラスを箱の中に引き込むことで、開放できるLDKを実現
・将来に渡り、光と風を引き込む快適な環境
・家族の動線と重ならないバック動線の確保
・充実した趣味室
・広い土間、ホール、隣の緑など、ゆとりある空間を取り込む
等を盛り込んで、提案しました。
まんぼうでは、平面計画をじっくり考え、その形を外観に取り入れる順番で
検討することが多いのですが、今回はその先が四角になることを目指して
設計し、必要な要素と機能的な動線にゆとりを加えることで、無理なく
真四角の外観を実現しています。
今回はスケッチでの提案としましたが、機能とゆとりの空間をもつことでの
豊かさなど、うまく伝わればいいなと思います。
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そしてもう1つ。
住宅密集地の中の狭小地に環境を取り込む住宅を、コンペで提出しました。
周囲を囲まれた(囲まれることが予想される)敷地への提案はこれまでも
設計してきましたが、それらの経験をプラスしながら、敷地一杯に建てられる
ボリュームの中に、光の落ちる「スキマ」と風の通り道となる「スキマ」を設計し、
快適な環境と、プライバシーを守りながら内に開く開放感を実現する住宅です。
少し複雑に見える形状ですが、シンプルな経路で完全に分離させた動線や、
スキマの向こうに見えるお互いの距離感等、豊かさの増す構成の魅力が、
こちらもうまく伝わればいいなと思います。
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その他、先日、ハウスシンジケートの公開プレゼンにも参加してきたのですが、
長くなってしまったので、その話はまた次回に。
今週末は新たな住宅のプレゼン予定なので、また気を引き締めて頑張ります!

カテゴリー:まんぼう, メディア

2009年05月31日

昨日、BS朝日の「辰巳琢郎の家物語」で取り上げていただいた狛江S邸ですが、
BS朝日のHPにもバックナンバーとしてアップされています。
「アトリエ感覚を楽しむ家」2009/5/30(土)12:00~12:30
【再放送】2009/6/6(土)12:00~12:30

改めまして、ご協力いただいたSさん、辰巳さん、テレビ局の方々、
ワンちゃん、どうもありがとうございました。
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先週の月曜日になりますが、1つコンペを提出しました。
横浜の高台にある、見晴らしの良い広い敷地に建つ住宅です。
抜群の眺望環境を生かし、最大限に「気持ちイイ眺めを取り込む」ことと、
「(建物)自身の姿もカッコイイ!」もので、周囲に対して魅せること、
そんな両方からの「見る」、「魅せる」を楽しむ住まいとして計画しました。
ただし、建物の機能とは関係なく、ただカッコイイ!ものを作るのではなく、
与えられた予算の中で、十分な機能と快適性を満たすべく作った形を
そのまま外観にも表すことで、必然性のある組み合わせのカッコ良さを
作り出すことを大切に考えながら、
・居室と機能のどちらかを優先するのではなく、併置してコンパクトに納めること
・眺望環境を最大限に生かすこと(建物の向きは重要)
・必然性のあるダイナミックでカッコイイ外観を作ること
・将来に渡って、気持ちのよい風を取り込む快適な環境であること
・個人の充実した時間も楽しめること
そして、ライフスタイルの変化にも十分対応できる住まいとして、
南から少し東向きに振った形の住まいを提案しました。
時間の関係で、少し印刷精度の荒いものになってしまいましたが、
まんぼうの提案する、「機能も兼ね備えた形のカッコ良さ」が
うまく伝わればいいなと思います。
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カテゴリー:まんぼう, キッチンに集う家, メディア, 家具で仕切るワンルーム

2009年05月29日

気が付けば明日ですが、今週末の5/30(土)、
BS朝日の昼12:00~12:30に放送されている、
辰巳琢郎の家物語~リモデル家☆きらり~」にて、狛江Sが放映されます。
※6/6(土)にも再放送にて放映予定です。
こだわりの詰まった住まいでの、ワンちゃんとの生活を楽しまれている様子を通して、
自分達のライフスタイルに合わせてリフォームする楽しさが伝わればと思っています。
まんぼうはBSが見られる環境が無いため後日になってしまうのですが(苦笑)、
ご都合が合えば、また感想をお聞かせいただけると嬉しいです。
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さてさて、今週はいろいろ動いてばかりなのですが、水曜日は久しぶりに
目黒Y邸にお邪魔し、新しくご家族に加わったお坊ちゃんに会ってきました。
メインはエアコン設置の相談だったのですが、本題はそこそこ、
かわいい赤ちゃんを前に、すっかり長居をしてしまいました。
目黒Yは、その時々の生活に合わせてフレキシブルな生活に対応することを
テーマに作っていますが、これからどう変化していくのか、楽しみです。
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木曜日は、エースホームの新事業である、「ハウスシンジケート」の第一回、
パートナー会議が、目白にある自由学園明日館で行われ、
他のパートナー建築家の方とも一緒に、参加してきました。
※「ハウスシンジケート」とは、