建築士の義務

2013年03月6日

先日受けた一級建築士の定期講習の修了証が届きました。

テスト好きとしては(!?)、考察テストの結果が添えられてないのは物足りなくもありますが、
無事終わって一安心です。

あと、年度内に義務づけられているのは、「設計などの業務に関する報告書」があり、
これは都道府県知事に、年度内業務の、建物の場所、種類、規模、時期などの一覧と、
所属建築士の業務内容などを一覧にまとめたものを提出しています。

建築士に義務付けられる書類や講習に関しては、いろいろ信頼が揺らぐ事件などがあり、
増えているのが現状ですが、自らの信頼を薄めて自分たちの仕事を増やさないよう、
やるべきことはきちんとやっておきたいものです。

検査の申請で粗品をいただきました。

2013年03月4日

完了検査の申請を民間の検査機関に提出したら、焼きそばと海苔をいただきました。

ちょっと不思議な話ですが、震災被災地支援事業の一環として、
検査機関がいろいろな被災地企業の商品(協力工場に委託して制作)を購入し、
お客様にプレゼントされているそうで、去年より続けられています。

建物に関わる申請は、施主が申請するべきものを私達は委任されて行っているのであって、
私達は適合していることを審査される側ではあるのですが、
申請者が検査機関を選べるようになり、民間の検査機関に提出することの方が多いこの頃では、
申請先として選ばれるため(?)、検査機関が申請される側として申請者にサービスし、
設計者はお客様として扱われているような、なんともこそばゆい感じがあります。

地域を選ばず民間でも審査できるようになり、便利になったと思う部分は多いけど、
申請者の代理である設計者から望むのは、ぶれない判断とスピードであって、
いつの間にか営業される立場になっているのはなんとも微妙な感じもありますが、
まずは予定通り検査が終わるよう、現場を監理していきたいと思います。

猫と子供と暮らす家 オープンハウスのお知らせ

2013年03月1日

昨日は猫と子供と暮らす家の現場定例でした。

壁もどんどん仕上がってきて、明るい全体の様子が見えるようになってきました。

内部はクロス貼りの白い壁と色を付けている塗装壁、天井はラワン合板表し仕上げと、
完全に包み込んで仕上げるのではなく、木が見えていたいとの要望から、
素材の見える作り方をしています。

猫と子供と夫婦を中心に、いろんな人たちが集う、
どこからも繋がる大きな場所を作ることをテーマにスタートした住まいの中に、
ぽっかりとした余白も見えてきて、これからの住まわれ方がとても楽しみになってきました。

3月中旬の引き渡しに向けて、最後までしっかり監理していきたいと思います。

<オープンハウスのお知らせ>
クライアントのご厚意により、下記の日時にて、
「猫と子供と暮らす家」のオープンハウスをさせていただくことになりました。

日時:3/9(土)、11:00~16:00
場所:横浜市保土ヶ谷区
※スケジュールの都合により、外構工事が一部未施工での案内となります。

ご希望の方はmambo@mambo-aa.jp までご連絡ください。
折り返しメールにて詳細な案内を差し上げます。

ご都合がよろしければ足をお運び頂き、感想等お聞かせ頂けると嬉しいです。


今回の屋根はコロニアル葺きで、屋根に太陽光パネルも載りました。

猫と子供と暮らす家 手すりの打ち合わせを行いました。

2013年02月26日

昨日は猫と子供と暮らす家の鉄骨工事の打ち合わせに行ってきました。

毎週定例を行っていますが、仕上げも大詰めになってくると、
それ以外でも現場へ足を運ぶ機会は増えてきます。

昨日は手すりや門扉などの外構も含め、鉄骨で作るものについての打ち合わせで、
壁に付けるブラケットの納め方などの仕様を確認しました。

制作するものについては全て実測することが大事なのですが、
階段上を利用した収納の下や階段の折り返し側など、
小さなお子さんもいらっしゃるので、ここでは中桟もしっかり入れた手すりが付く予定です。

写真の階段の上にあるのはデッドスペースを利用した猫のための収納で、
このフロアは猫ちゃんが日当たりの良いテラスでまったりとしたり、
のんびりと過ごす場所になる予定です。

これまでの設計・工事過程はこちらから >> 猫と子供と暮らす家

世田谷Iの取材がありました。

2013年02月25日

昨日は世田谷Iの取材がありました。

ちょっと久しぶりの訪問ではあったのですが、
当初より予定していた自宅サロンを奥様が始められており、
ご主人による薪置場が作られていたり、随所に自作の棚が登場していたりと、
引き渡しからまだ1年も経っていないのですが、とても充実した住まいになっていました。

工事ではベースとなる部分のみに絞って作ったキッチンも、
メインに使ってらっしゃるご主人の手でいろいろとカスタマイズされていて、
更には麺打ちや、魚を捌くところからの寿司作りを始めて本格的な包丁が揃っていたりなど、
住まいを拠点として楽しまれている様子は、なんとも嬉しく羨ましい時間となりました。

今後もリビングの上のグリーン棚や中庭のグリーンカーテン、ロフトのハシゴなど、
着々と構想が広がっているようで、次回の訪問がまた楽しみです。


みなさま、朝早くからのご協力、ありがとうございました。

猫と子供と暮らす家 浴室の仕上げも進んでいます。

2013年02月22日

昨日は猫と子供と暮らす家の現場定例でした。

3月中旬の引き渡しに向けて、造作工事や塗装などが進んでいます。

写真の2階にある浴室は、ユニットバスではなく在来工法で作っていて、
壁はFRP防水にトップコートというウレタン系の塗装を施して、完成の予定です。

この仕上げの場合、FRP独特の不陸が少し見えますが、目地が無いので洗い流し易く、
色味も自由に調整することができるので、まんぼうではタイルよりも採用することの多い仕上げです。

※鋭利な金属などで強く引っ掻くと削れる可能性はありますが、
浴室はそういった可能性はとても少ない場所なので、事前に説明して採用しています。

東側には1帖分のプライベートなバスコートも併設し、明るい浴室になる予定です。

これまでの設計・工事過程はこちらから >> 猫と子供と暮らす家

小さなモザイクタイルも届きました。

2013年02月21日

今日はとても小さなタイルのモザイクパターンのサンプルが届きました。

昨日のタイルとは別の住戸なので、探しているイメージも違うのですが、
施釉された表面はツヤがあり、色味がちょっと懐かしいような、綺麗な色のタイルです。

これは1センチ角の小さなタイルで、個別の色を選んで全面を同色で貼ることもできますが、
あらかじめ用意されたミックスパターンもあり、その中から選んでもらった2種類です。

あと、その奥にちらっと見えるのはガラスモザイクタイルというもので、
こちらは少し不陸のある表面が特徴ですが、少しキラキラしたツヤ感があり綺麗です。

現在設計中の3つの住戸で、それぞれ違うメーカーで扱っているタイルを検討しているのですが、
それぞれの住まいで、よりイメージに近いものを見つけたいと思います。

花の香りのタイルがありました。

2013年02月20日

モザイクタイルを探していたら、こんなタイルを見つけました。

赤を含めたいろんな色味がランダムに入っているモザイクタイルを探していて、
カタログだけでは素材感などがわかりづらいのでサンプルをお貸りしたのですが、
このタイル、ガラスの中にいろんな花など植物が封入されているのです。

※通常数センチ角のサンプルを頂くことが多いのですが、
これは受注輸入品のため在庫を持たず、サンプルボードを貸し出しになるそうです。

実物を見て、カタログで疑問だった厚み10.5ミリと結構いいお値段なことに納得というか、
封入されたガラスの表面にはすべて違う柄が施されていて、
グリーン系の方は4ピース頂いたのですが、なんと結構しっかりした香りがついていました。

香りは自然と薄れていくそうですが、なんともびっくりです。

水廻りに使うシンプルなタイルは同じものを使うことも多いのですが、
アクセントとして使うものには、まだまだ知らないものがたくさんあるのです。

川面の見える家 確認申請を提出しました。

2013年02月19日

昨日は、江東区に計画中の川面の見える家の確認申請を提出してきました。

確認申請は、地域の役所か民間の検査機関に出すことが可能なのですが、
今回は渋谷にある検査機関に提出してきました。(写真は自転車の車窓(?)から)

以前は役所に申請を出し、細かな修正のために何度も足を運んだりしていましたが、
どうしても期間が曖昧に伸びることが多く、着工のずれが工事費に影響してしまったりなど、
申請費用は安くても全体でみればデメリットになると感じる部分もあり、
最近はお施主さんの了承を頂いて、民間の検査機関に提出するようにしています。

但し、民間といってもたくさんあり、検査機関によって申請費用や対応方法も違うので、
どこに出すかは物件ごとに、スピードや費用、事前協議の状況などから判断しています。

審査期間については、検査期間により手順に多少の差はありますが、
民間検査機関の場合は、申請者と確認審査業務を契約する形になるので、
提出時に、内容に対するチェックバック日、構造質疑の日、完了予定の日を契約し、
契約した日に確認済証が発行されるように進んでいきます。

また、今回は軒の高さが9mを超えるため、構造適合性判定の対象となるのですが、
適合性判定とは客観的な視点で構造のチェックをすることが目的のため、
確認申請とは異なる機関に提出しています。

指摘事項が何事もなければ契約日よりスムーズに進む可能性もあるのですが、
なぜかなかなかそうはいかないもので。。

まずはチェックバックの予定日をドキドキしながら待ちたいと思います。

これまでの設計過程はこちらから >> 川面の見える家

猫と子供と暮らす家 色の確認を行いました。

2013年02月18日

先週の猫と子供と暮らす家の現場定例の話です。

現場ではいろいろな造作が進み、壁の塗装も始まっています。

今回、構造用合板にOS(オイルステイン)という浸透系の塗装をして拭き取る仕上げがあり、
写真はその拭き取り具合の濃さの確認用に現場で作ってもらったサンプルです。

素材のラーチ合板は構造材であり、下地材としてよく使われるものですが、
塗って乾く前に拭き取ることで、木目の浮き出る黒い木の壁を作ることができるので、
外部から連続する黒い木の壁を作りたい箇所に指定しています。

これまでにもよく採用している仕上げなのですが、拭き取り加減によって印象が変わる部分であり、
職人さんによるところが大きいものでもあるので、いつも現場で確認するようにしています。

午後から始めた定例ですが、終わる頃にはいろんなところに黒い外壁と天井ができていました。


個室のボリュームを黒い箱として作っているので、その下の和室の天井も黒。
外壁には焼き杉材を使用し、木の風合いの残る黒い壁となる予定です。

これまでの設計・工事過程はこちらから >> 猫と子供と暮らす家

川面の見える家 確認申請の準備をしています。

2013年02月15日

現在見積もり調整中の、川面を眺める家の確認申請の準備をしています。

今日提出予定で進めていましたが、いろいろ調整していた部分で若干の修正があったので、
もう一度全体を確認し、月曜日に提出することにしました。

細かい矛盾や修正は申請後の確認で訂正することもできますが、
今回は確認申請と並行して適合性判定にも同時に提出する予定なので、
これまでの経験から後々の手間や時間を考えると、事前に確実にしておきたいところです。

上の写真は作業画面のスクリーンショット。
実施設計で作成した図面を元に、申請に不要な情報を削除し、必要な情報を書き加えていきます。

別名で保存しているので、元の大事なデータを消してしまうことはないのですが、
ここで気が付いた修正や調整した内容は元の実施図に反映する必要があり、
別名ファイルを作ることで手間が2重に増えたりするのがなんとも悩ましいところです。

ちなみに、まんぼうで使っているCADでは、線の太さを色ごとに変えているので、
私達にとってはこのカラフルな画面も太さにメリハリある図面に見えるのですが、
色の設定が違う図面を見ると、非常に頭が混乱するのです。。

選んだ品番を確認しています。

2013年02月13日

広い雪原から帰ってきた今週は、ひたすら小さな文字を見ながら図面を描いています。

進めている住戸設計の本見積りを取るため、見積もり用の図面を用意しているのですが、
先日より集めていた仕上げの他、建具の取っ手やつまみ、レールなどの金物や、各種器具など、
週末の打ち合わせで選んだものの品番と形状を確認しながら、図面に落とし込んでいきます。

金物の品番は数字とアルファベットの羅列で、CADではコピーして書き換える場合が多いのですが、
当然ながら一つ違うとまったく別のものになってしまうわけで、
これまでの経験を教訓に(!?)、ここは慎重に進めるようにしています。

チェックは確実に。
たまには遠くを眺めたりしながら、画面に向かいたいと思います。

余談ですが、使われなかった照明器具がまんぼうに保管してあり、
いつかどこかでと思っているのですが、なかなかその機会はないもので、
そろそろまんぼうに増設しようかと思いつつも重い腰が上がらず、時間だけが過ぎていまして。

興味あれば連絡ください。