図面リストで確認しながら進めています。

2012年11月16日

現在実施設計中の川面を眺める家の図面を描いています。

実施設計は、詳細は寸法や仕上げの種類、金物の品番など、工事金額に関わるあらゆる事柄を決定し、
見積もりを取るための図面に反映していく作業なのですが、この図面はその後の工事でもずっと使うため、
仕上げの切り替えや端部の納まりなど、詳細な部分も図面を描いて、確認をしながら進めていきます。

現在、仕上げや仕様についてはこれまでの打ち合わせで決定済みなので、
さらに必要と思う詳細図を追加しつつ、図面の矛盾や要望で落としているものがないかなど、
チェックと修正を繰り返しているのですが、この整合性を取る作業が案外時間が掛かるもので。。

実際の作業状況が目で見える方が時間のコントロールをしやすいので、
まんぼうでは図面リストを棒グラフに見立て、どこまで出来たか塗りながら進めています。

とは言え、描いているうちに途中の図面が増えてしまって無理やり2段に分けて塗ってみたり、
終わったはずの図面に修正漏れを見つけて消したり、気持ちだけでもと少しだけ塗り足してみたり、
そしてその間のメモ書きもその横に書いていったりと、いつも机の上にある状態なので、
この最初に作った図面リストは、塗り終わる頃にはカラフルでクタクタなものになっているのです。

サッシの打ち合わせ

2012年11月7日

昨日は現在実施設計中の川面の見える家について、サッシの打ち合わせを行いました。

この家では大きな視界を確保すべく、景色の良い側のサッシを全部壁の外に引き込む計画なのですが、
準防火地域に建つ木造3階建てで、開口部には防火設備としての性能を求められるという条件もあり、
構造壁の位置や形状の整理と合わせて、スチールサッシとしてサイズや仕様を検討しています。

家について考える時間を楽しみたいというご意向もあり、かれこれ1年近く設計していて、
私達もいろいろな可能性や住まい方、素材についての検討をすっかり楽しんでいたのですが、
いよいよ形もまとまり、今月中には本見積りに出す予定として、実施設計もただいま大詰めです。

あと少し。
集中していきたいと思いますので、関係する皆様、よろしくお願い致します。

家族の時間を楽しむ住まい・2

2012年11月6日

昨日は現在計画中のプロジェクトの打ち合わせに行ってきました。

少し久しぶりの面々と会いましたが、メールやFacebookなどのツールのせいかあまり時間を感じず、
本題は仕事の話ですが、なんだかそれだけではないような、ちょっと楽しい気分の時間でした。

上のスケッチは先日のスケッチの反対、キッチン側から見たところで、
天井の低いキッチンから天井が高く明るいリビングと、スタディコーナーが見えるシーンを描いています。

オープンなキッチンでは奥行きを大きくシンプルに作ることで、
いわゆるキッチンではなく、大きな家具として人が集う場所になると考えています。

目黒Yの取材がありました。

2012年11月5日

週末に、スケルトンからのフルリフォームを行った目黒Yの取材がありました。

竣工から6年が経ち、その後お子様が生まれたりとご家族にも変化がありましたが、
とてもきれいに気持ちよく住まれていて、なんだかとても嬉しい時間でした。

ここでは二人の時間を楽しむことや友達の集う場所をテーマに、大きなキッチンのあるワンルームを作り、
家具で仕切る住まいを提案していましたが、今も変わらず広々とした空間でお子さんとの時間も楽しみ、
綺麗に住まわれている中で子育てのいろんなアイデアなど、なんだかいろんなところに惚れ惚れ。。

子供目線のモノだけで溢れるのではなく、自分たちの好きなものもそのままあり、
そこで育つことで一緒に好きになってくれれば、と話される奥様の言葉が印象的な時間でした。

家族の時間を楽しむ住まい

2012年11月1日

昨日はプレゼン用のスケッチを描きました。

これはマンションの住戸提案ですが、部屋を細かく分けて作りこむのではなく、
家の真ん中に作った大きなキッチンを中心に、家族の集う場所を気持ちよく作ることを計画しています。

床はそのまま繋がる大きな1室のLDKですが、キッチンのところの天井を下げ、
その横にある水廻りと連続した仕上げとすることで、緩く領域を分けています。

それと、この計画で大事にしているのは風通し。
対面にある窓を活かせるように、間の扉を開ければ正面奥の窓まで風が抜けるようになっています。

このキッチンの配置は私たちの事務所でもある富ヶ谷Iと同じですが、
この向きでダイニングと繋がるキッチンを計画する時は、
ぐるりと回らなくても直接キッチンに入れる、バック動線も作るようにしています。

擁壁と立ち上がりの確認をしました。横浜S

2012年10月31日

先日、猫と子供と暮らす家の隣地側の擁壁と、基礎の立ち上がりの確認をしました。

この家では前面道路が傾斜していて、隣地との間に段差があるのですが、
境界に沿って駐車場のための切込みを作るため、隣地の塀に沿って擁壁を施工しています。

写真では擁壁の基礎を埋め込むために深く掘っていますが、実際にはこの擁壁はほとんど見えず、
後から施工する土間コンクリートは、写真の蛍光色の水糸のラインになる予定です。

それと基礎の立ち上がりの配筋を確認。

耐圧盤の打設前に確認済みなので、立ち上がりでずれることはあまりないのですが、
基礎の立ち上がりのかぶり4センチをしっかりと確認しました。

建て方は11月中頃になる予定です。

地鎮祭を行いました。市川F

2012年10月30日

週末、旗竿地に建つ、中庭を囲む2世帯住宅の地鎮祭を行いました。

地鎮祭には、ご両親とご夫妻と二人のお子様と、ここに住まう方全員でご参列いただきました。

地鎮祭については以前の記事「地鎮祭を行いました。中野M」で書きましたが、
今回も、設計者である私たちまんぼうが鎌(カマ)を使って草を刈り、
お施主さんはお子さんも一緒に鍬(クワ)を使って耕し、
今回の工事をお願いしている村上工務店の村上さんが鋤(スキ)で土を盛りました。

旗竿地といっても大きな敷地なのですが、両隣を2階建てに囲まれる環境のため、
写真の地鎮祭を行ったあたりを中心に、中庭を囲う2世帯になる計画です。

見積もり段階で構造形式を変えたこともあり、少し時間がかかりましたが、
図書コーナーや防音地下室などの趣味の場所が揃っていて、楽しみな住宅です。

寒い時期の工事となりますが、引き続き、皆様よろしくお願いいたします。

嬉しいこと

2012年10月26日

最近、意外なご縁から取材の話をいただくことが続いています。

私達にとって、自分たちの仕事を紹介するための手段がこのホームページですが、
いろんな人との繋がりから取材のお話をいただくことも、とてもありがたく、嬉しいことです。

竣工してひと段落すると、連絡させていただく機会は減りますが、
実際に生活されている様子をお伺いするのは、嬉しくもあり、実はドキドキするものでもあり。。

私達の関わる家づくりは1年ちょっとの期間ですが、
その後も長いお付き合いができるような仕事をしていきたいと思っています。


来週は久しぶりのこちらのお宅へ。お子さんの成長を拝見するのが楽しみです。

「my HOME+ VOL.30」世田谷I 掲載のお知らせ

2012年10月25日

「my HOME+ vol.30 2012 AUTUMN」に、世田谷Iが掲載されています。

「家事がはかどる間取り」のコンパクト動線として、キッチン廻りが半ページほどの記事で紹介されています。

細長い建物の中のコンパクトに見えるキッチンですが、L字にすることで食品庫まで繋がる動線を作り、
そのすぐ隣にはプライベートバルコニーとランドリー収納と、家事のしやすさを考えた住宅です。

この住宅のキッチン廻りはオリジナルで作っていて、大工さんの作ったシナ合板の台にステンレスの天板を載せています。
白いボックスは施主支給のIKEAの既製品ですが、ピッタリになるように作っています。

と全部書いてしまった気もしますが、機会がありましたら、ご感想・ご意見などいただけると嬉しいです。

詳しい紹介はコチラ。
世田谷I:3階建てに5つの庭を取り込み豊かな生活をつくる


別アングルの写真を1枚。後ろの食品庫には、冷蔵庫も収納。アクセントの照明も施主支給です。

「月刊HOUSING12月号」町田M 掲載のお知らせ

2012年10月23日

月刊HOUSING12月号に町田Mが掲載されています。

以前にも掲載いただいたのですが、過去一年の実例特集の中から編集部イチオシの実例、
「隣家に囲まれた路地奥の敷地でも窓に工夫し、日差しがたっぷり入る空が見える家」として、
再掲載されたものです。

この家はあえて探した旗竿地で、周りを囲まれながらも光と風を取り込み、空を見ることをテーマに、
敷地の四隅に作った庭から風を取り込み、上部に設けたハイサイドサッシから空を見る生活を作り、
前面の公園を臨む外部のようなリビング空間、インナーテラスを提案しています。

また、気持ちの良い2階に家族の集う場所を広く取ることにこだわり、
1階の水廻り近くに家族の衣類をまとめるファミリークローゼットを設けて家事をラクにするなど、
振り返ってみれば、私達の提案するスタイルをたくさん盛り込んだ住宅になっています。

詳しい紹介はコチラ。
町田M:旗竿の空をみるリビングと緑を臨むインナーテラス

共に育つ家の記事でも紹介した、階段上の収納の扉をずらすだけのチャイルドゲートを初めて作ったのもこの住宅でした。

今後の知らせと、家づくりで思うこと

2012年10月22日

この週末、自由が丘のまちかど建築家展にお越しいただきました皆様、ありがとうございました。

私達も、いろんな方々との家づくりについての話や、合間の建築家同士での情報交換もとても楽しく、
今回もかなり有意義な時間となりました。

それからまんぼうでは、年末年明けにかけて、下記の建築家展への参加を予定しています。

・11/17,18 SEA’S まちかど建築家展 in 代官山 ヒルサイドテラス
・12/10-26 素材を楽しむ建築家5人展 in 新宿 木童ショールーム
・1/12-14  建築家サロン in 自由が丘 ギャラリーCATATANA

こちらも近くなりましたら、またお伝えしていきたいと思います。

※建築展では「まんぼうさんにはどんな作風(特徴)がありますか?」と訊かれることがありますが、
私達は、まず、「作風はありません。」とお応えします。

なぜかというと、家というのは、場所も大きさも予算も、何より住まう人が異なります。
設計では、その敷地の条件を最大限に生かし、その「住まう人」が気持ちよく快適と思う家であり、
住まい手にとっての理想のライフスタイルを実現するものであるべき、と考えて設計をするので、
同じものにはならないと思っています。

とはいっても、私達のこれまでの仕事や考え方に共感される方の家づくりが多くなりますし、
家づくりで大切にしていることは同じなので、形や素材に共通するものはあるようです。

これからも、住まう人にとって快適で、生活を楽しむ家をつくっていきたいと思っています。

配筋検査を行いました。横浜S

2012年10月19日

昨日は猫と子供と暮らす家の基礎の配筋検査を行いました。

この家では敷地のゆとりを生かし、庭と繋がるように1階に大きなLDKを作る予定なので、
あまり立ち上がりのない、シンプルな基礎になっています。

今回の構造はSE構法なので、柱を固定するためのアンカーもセットされ、とても綺麗な配筋でしたが、
設備配管を打ち込むところでかぶり不足があり、是正をお願いしました。
※かぶりとは・・・鉄筋の外のコンクリートの厚みで、部位により数値が決まっています。

基礎ができたら次は建て方。
プレカットした木材を金物で緊結していくので、ここから先は一気に形ができていく予定です。